ロボット

ENDHIRAN (THE ROBOT)
監督 シャンカール
出演 ラジニカーント  アイシュワリヤー・ラーイ  ダニー・デンゾンパ
撮影 R・ラトナヴェール
編集 アンソニー・ゴンザルヴェス
音楽 A・R・ラフマーン
2010年 インド作品 137分
好き度☆☆☆


案外まじめ。ミュージカル・シーンが(期待よりも)少ない。〔上映時間を短くするためにだろうが、カットされているらしい!〕

インド映画の公開は珍しいと思うが、なんで、いきなり?
スーパースターのラジニカーントと、1994年のミス・ワールド美女の主演でヒットした映画だから、おくればせながら日本にやってきたのか。

オープニングから、字幕でまで「スーパースター」と出るラジニ。笑える。
美女が、ただ歩いているところで、スローモーションになってポーズを決める。いろいろと、意味なく大げさなのが笑える。
蚊がしゃべるあたりは笑える。

ミュージカル・シーンはノリノリで楽しい。でも、先に書いたように、少ない!
列車での追っかけや、カーチェイスは信じられないようなCG仕様(使用)アクションで、笑える。

ロボット自身の顔が、イケてなくて笑える。

カーチェイスのときに、ロボットに無理やり連れてこられた彼女も乗っているのに、おかまいなく銃撃する警官たち。
彼女に当たったら、どうするねん! というか、絶対当たるだろ!
細かいことを気にしないのもいいけど、これは、気にしなさすぎじゃない?

ロボットが感情を持ち始めてから、話は急展開。
分身は増えるわ、大量殺りくし放題だわの大騒ぎ。
あまりにもバタバタと殺されるのは、観ていて気持ちがいいものではない。そんなの映画だから関係ないじゃん、といえば、それまでだが、それは個人の感じ方の問題だ。

ロボットの分身が合体、変化していくのは、トランスフォーマーみたい。おもしろいとは思えなかった。
もっと楽しい方向に物語をもっていけばいいのに、殺人マシーンにしたり、トランスフォーマーしたりでは笑えない。
じゃあ、楽しいミュージカルを出してくれたらいいのだが、こともあろうに、カットされているらしいとは!

エンドロールで、もういっちょ、ミュージカル・シーンをつけてくれてもよかったのにな〜。

それにしても、私もそうだけど、日本の観客って声を出して笑わないよね。
だから、楽しんでるのか、つまらないと思ってるのか、わからない。




〔2012年5月13日(日) 新宿バルト9〕


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