ほとんど想定内? 意外な部分での面白さはなかった。
白塗り(?)魔女エヴァ・グリーンをはじめ、反抗期小悪魔クロエ・グレース・モレッツ、新星くっきり目鼻立ちベラ・ヒースコートはいい感じだし、大御所ミシェル・ファイファー(彼女は自分から出演を願い出たらしい)、バートン組常連ヘレナ・ボナム=カーター奥様も、しっかり味わいを出している。
とくに、エヴァ・グリーンは、ぴったり、はまってる!
…女優ばっかりじゃん!
たしかに主役はジョニー・デップ。でも、そのほかは…女優競演だ!
えーと、下僕(?)でジャッキー・アール・ヘイリー、あとは一家の息子と親父がいたっけ…。
歌手のアリス・クーパーが本人役で出てきたのもあり。(知らないけど。)
個々のキャラクターは面白いけれど、話が平凡なのか、もうひとつ押しに欠けるというのか、全体的に。
ティム・バートン監督、かつての、とんがってたところが丸くなってきてるんじゃないか?
笑える場面が案外少なくて、けっこう、まじめな映画になってるのが、いいのか悪いのか。
コメディじゃなきゃ、これは何? ゴシックホラーともいえず…。
原作のテレビ番組は知らないから比べようがないが、そのお話にのっとったテイストなのだろうか?
個人的に好きな監督だけに、その熟達というよりも、刺激の抜けた炭酸飲料のような気分も、ちらりと思うのだった。
ただ、先に書いたように、キャラクターは楽しいので、出演者の誰かのファンなら、それだけでもOKかも。
できればクロエちゃんには、もうちょっと出番が欲しかったが。