ブレイクアウト

TRESPASS
監督 ジョエル・シューマカー
出演 ニコール・キッドマン  ニコラス・ケイジ  リアナ・リベラト  ベン・メンデルソーン  カム・ジガンデイ  ジョルダーナ・スパイロ  ダッシュ・ミホク  
脚本 カール・ガイダシェク
撮影 アンジェイ・バートコウィアク
音楽 デヴィッド・バックリー
2011年 アメリカ作品 91分
好き度☆☆★


こっ…これは…! たいしたことない2時間ドラマ並みではあるまいか。

いや、2時間ドラマって、めったに見ないから、本当は、なんともいえないんだけどさ。
ニコールとニコラス、ニコニコ・コンビ夢の競演!
のはずなのだが、盛り上がらない…。

ダイヤモンド関係の仕事をしているダンナだから、ということで下調べしたはずの強盗たちに押し入られた家。
娘は、こっそり夜遊びに出ていたからよかったが、夫婦で捕われの身となり、金庫を開けろと迫られるが…。

いちおう、犯人たちの人間関係は工夫してある。
こいつが、どういう立場で、こいつがアレで…とか、だんだん分かってくる。
だけど、たいして面白くないんですよね。

ダンナも、金庫を開けたら、もう用済みで殺されるから、と思っているのか、それとも何か裏があるのか、殴られようとも、なかなか犯人の要求に応じない。
だけど、攻防は緊迫の度を増して…とはならず。

ニコールほどの大物が出なくてもいいんじゃないの!? と思うような、お話。
映画がイマイチのせいもあるのか、彼女の魅力も半減以下なイメージ。もったいない。

いろんなところで細かく、攻勢・守勢の逆転が見られて、ハラハラドキドキのはずなのだが、なんとなく二流のスリルでゴタゴタしていて、もう一段、上の段階(一流)に上がってこないのは、なぜなんだろう。
ストーリーを上手く作ろうと、いじっているだけで、人間の深み、ドラマが感じられないからか。

原題は、「侵入」みたいな意味。「ブレイクアウト」は、急に何かが起きること。
「ブレイクアウト」のほうが原題の「トレスパス」より、なんとなくイメージできそう、というので付けたのだろうけど。ありふれたタイトルで過去にも同じものがあるし、つまらん。

…しかしさ、そもそも不用意にドアを開けないほうがいいんじゃない?




〔2012年7月8日(日) 新宿バルト9〕


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