ギャラクシー・クエスト

土曜日、関東地方は、またしても雪。その逆境のなか、私は渋谷へ出て「ギャラクシー・クエスト」を観てきました。
私は、たいそう気にいったので、ここで宣伝マンになります。
私は、誉めちぎるのは得意ですが(笑)、これはマジで良いです。

東京でも1館でしか上映していない映画ですが、口コミ(最近はネットコミというべきか)で評判は高まっています。
雪の日、しかも朝1回目の上映(といっても12時から)に行ったので、空いてました。ラッキー。
映画が終わってロビーに出てみたら、さすがに次の回待ちの人が並んでましたけど。

この映画、サイコーです! 奇跡のごとく面白い! 公開されず、もう少しでお蔵入りしそうな運命だったなんて信じられません(アメリカ公開は1999年末)。
あるサイトによれば、配給会社のUIPが公開を検討したが、見送りになりそうになっていたとき、今公開している渋谷の劇場・シネクイントのスタッフが輸入DVDを観て、ぜひ公開したい、と申し入れたのだとか。
ほんとにそうなら、シネクイントさんに感謝です!
シガニー・ウィーバー様だって出てるのに、なんで公開しない手があるものか。
彼女、この映画のとき、50歳近いのに、お色気ばっちりです。感服。感謝感激。雨あられ。

昔、テレビでSFスペースドラマに出演していた俳優たちは、今では、その過去の栄光にすがって、ファン大会などのイベントで細々と稼ぐ日々。そんなある日、彼らが現実に、昔のドラマのような冒険に旅立つ(というか、追い込まれる)、という話。
最初から楽しくて、頬がゆるみっぱなし。それに、ジーンとするところもあります。
シガニーの他にも、「トイ・ストーリー」でバズの声を演じていたティム・アレン、「ダイ・ハード」でテロリストを演じていたアラン・リックマンなど、出演者すべて好演。善良な宇宙人、サーミアンたちが、またいい味を出していて面白さを増幅する。
脚本は伏線も見事で、素晴らしいとしか言いようがない。
これを、くだらない話だなんて思いませんよ。単純なんです、わたしゃ。
私は「スター・トレック」は観たことがありません。でも、それとは関係なく楽しめました。そう、これは単なる中身のないSFパロディやコメディじゃない。
根に、すごく真摯なもの、暖かい夢を持った、素敵な映画です。

きっと何回観ても楽しいと思う。これを楽しめない人なんて、どこかにいるんでしょうか。
傑作と言いきってしまいましょう。何回でも観れるぞ、というのが、傑作の証(あかし)。私の今年のベスト10への入賞は確実でしょう。(おいおい、まだ1月だぞ)
DVDが出たら、きっと買うと思います。(アメリカ版DVDには、サーミアン語の音声トラックがあるとか?(笑))

いつもパンフレットなんか買わない私が、つい買ってしまいました。
そのパンフは、スナック菓子みたいな袋(ポテトチップスのような)入りで、遊び心いっぱいです。ほんとに菓子売ってるのかと思い、パンフないんですか、と聞いてしまいました(笑)。
ちなみに、このパンフは小冊子ふうで、読み応えあります(とっても、ちいちゃいけど)。

なにか楽しい映画を観たいと思ったら、迷わず、これに行ってください!
ただ、いまのところ、東京、大阪、名古屋、札幌しか予定がないのが残念です。

                             〔2001年1月27日(土) シネクイント〕
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GARAXY QUEST
監督 ディーン・パリソット
出演 ティム・アレン  シガニー・ウィーバー  アラン・リックマン  トニー・シャローブ  サム・ロックウェル  ダリル・ミッチェル
脚本 デヴィッド・ハワード  ロバート・ゴードン
1999年 アメリカ作品  102分
報知映画賞…外国作品賞受賞
評価 ☆☆☆☆★