最強のふたり

INTOUCHABLES
脚本・監督 エリック・トレダノ  オリヴィエ・ナカシュ
出演 オマール・シー  フランソワ・クリュゼ
撮影 マチュー・ヴァドピエ
編集 ドリアン・リガール・アンスー
音楽 ルドヴィコ・エイナウディ
2011年 フランス作品 113分
好き度☆☆★


よい話ではある。

「ぴあ」の試写会に当選、映画館での上映だった。
平日の試写会には、仕事の都合で絶対に行けない私は、平日の試写会に行ける人を完全にうらやんでいる。
土・日の試写会があると、私は土日じゃないと試写会に行けない身の上だから、どうか当選させてくれ!とお願いする。せこい。
でも、土・日の試写会は、子ども向けのものが多い。

今回は大人向け。東京映画祭でグランプリ、主演男優賞をとっているらしい。

首から下が麻痺の人が、看護人を募集した。雇われた黒人さんと麻痺の人との、あたたかい交流の話。
ガードを取り去った、裸の付き合い、みたいなもんだね。
黒人さんがユーモアのある人で、笑える場面が多い。
雇われれば、個室つきの、いい暮らしができるが、それまでの貧しい暮らしも、ちゃんと描いている。

最後は、黒人さんの粋な計らいに泣けもした。
実話がベースだという。エンドロールに本人たちが、ちらりと登場。
よい話だ。
…だけど私なら、お金を出して観には行かないな…。男ふたりの友情なんて興味ないし。
タイトルもあまり好きじゃない。まあ、理屈じゃないので理由は聞かれても困る。

単純に、いい話すぎて、つまらないと言ったらいいのか、出来すぎな話と言ったらいいのか。

場内は笑いがよく起きていた。ああ、日本の観客って、こんなに笑うのか、と驚いたほど。
私も、くすくす笑ってたけど。
まさか、「笑い男」「笑い女」を潜ませてないよね、配給会社さん。(笑)

上映後のアンケートで「80点」としたが、やっぱり何だかおもしろくないので、69.9点くらいかな。
星にすると3つ(普通)で、どうだ!
(と書いておいたが、時間が経つにつれて、いい話すぎて、つまらないので、あまのじゃくだし、星2つ半にする。)

単なる好みの問題なので、これから観に行こうという方は(なにしろ明日が公開日だ)、こんなタワゴト(といっても、「普通」ですから)は気にしないで行ってください。
「ぴあ映画生活」のレビューでも、90点で、たいてい星4つ以上ですし、肝心なのは、自分が観たいかどうか、ですから。




〔2012年8月26日(日) シネマート六本木〕


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