ハンガー・ゲーム

THE HUNGER GAMES
監督 ゲイリー・ロス
出演 ジェニファー・ローレンス  ジョシュ・ハッチャーソン  アマンドラ・ステンバーグ  ウィロウ・シールズ  エリザベス・バンクス  ウディ・ハレルソン  レニー・クラヴィッツ  スタンリー・トゥッチ  ドナルド・サザーランド  リアム・ヘムズワース
原作 スーザン・コリンズ
脚本 ビリー・レイ  スーザン・コリンズ  ゲイリー・ロス
撮影 トム・スターン
編集 スティーヴン・ミリオン  ジュリエット・ウェルフラン
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
2012年 アメリカ作品 143分
好き度☆☆☆


悪趣味なゲームだが、現実世界と似ていないこともないあたりが気持ち悪い。
つまり、全体的な構造、ひとつずつ言えば、争い、衝突、徴兵、暴動、戦争、支配などなど。

文明崩壊後のアメリカ。独裁国家が、その支配力を維持するために、統治する12の地区から代表を選び、最後のひとりになるまで殺し合いをさせる。
そのゲームはテレビ放送され、支配側富裕層の娯楽になっている。

この映画を単なるエンタメとして楽しんでいるならいいが、それにしても、人間の闘争本能みたいなものは消えないものなのだなと、ため息をつきたくもなる。
たぶん、原作者は、このゲームの仕組みに、揶揄とか皮肉とか警鐘の意味を込めているのだろう…と思いたい。

ひとりの女が選ぶ「くじ引き」で、ほぼ死ぬことになる代表を決められたり、「ほぼ死ぬことになる代表」なのに、ニコニコと晴れがましそうにイベントに出たりインタビューに答えたり。
これが皮肉でなくて何でしょう?

ゲームに入るまでの話が長いけれども、選ばれて、チームとなって、訓練して…と、ていねいにステップを踏んでいくわけで、長いとはいえ、退屈ではなかった。
参加者24人が知恵をしぼっての戦いだと考えて観ていたら、なんと、さらなる困難が待ち構えていて…。

常道というべきか、恋愛モードも出現。(笑)
それがあれば、受ける、というわけなのだろうけど。

ジェニファー・ローレンスの、反骨精神が、かっこいい。
独裁国家が、どのように、やりかえしてくるのか、それに対して12の地区がどう対応するのか。続編には興味がある。




〔2012年10月6日(土) 日劇3〕


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