人生の特等席

TROUBLE WITH THE CURVE
監督 ロバート・ロレンツ
出演 クリント・イーストウッド  エイミー・アダムス  ジャスティン・ティンバーレイク  ジョン・グッドマン  マシュー・リラード  ロバート・パトリック  エド・ローター
脚本 ランディ・ブラウン
撮影 トム・スターン
編集 ジョエル・コックス  ゲイリー・ローチ
音楽 マルコ・ベルトラミ
2012年 アメリカ作品 111分
好き度☆☆☆


エイミーが出ていなければ、観なかったはずの映画だ。

クリント・イーストウッドが俳優に復活! なんていっても興味はないから、観るのはエイミーさん一筋じゃ! すまないねえ、こんな私で。

よくできた話で、最後のあたりは、できすぎのオンパレード
昔のハリウッド映画を見るぶんには、できすぎ上等!みたいなもので、なんだか納得しても、今の映画になると、「どうなんだろうねえ」と思うのは、なぜ?(と、朝ドラのヒロインのようになるのは、なぜ?)

ネタばれしますので、これから本作を観る方は、ここで止めたほうがいいかも。

エイミーさんが、偶然、いいピッチャーを見つけるところから、ラストまでが「できすぎ」なのであるが…まあ、いいか。
バッターはカーブが打てない設定なのに、直球すら打てない。いくら速い球だったとしても、まったく打てないとは。
父親の仕事もOKになるし、エイミーさんはケータイ捨てるし(仕事専用じゃないんだったら、捨てる必要ないさ? それに拾われて悪用されるよ?)、彼氏はちょうどよく戻ってくるし(なんで今ここに?)、それに、

コンピューターも使えないスカウトは時代遅れだ、と主張する人物を、徹底的に打ちのめすあたりも、どうかと思う。
機械を使ったデータ収集もしたほうがいいのは正しいといえるし、実際のスカウトも、そうしているのではないか?
いくら、これまで、さんざん嫌味を言われてきていたからといって、どうだ、やっぱり俺様が正しかっただろ、ざまあみろ、スカッとした〜とするかのようなラストは、「クリント御大が正義である」のようなイメージになって、いけすかない
ついでに言えば、カーブが打てないバッターについても、いくら、いけすかないヤツとはいえ、仮にも入団させておいて、あんなに恥をかかせることはない。

カーブに対しては難がある、というような原題で、直接的には、スカウトするバッターのことだし、人生のカーブで難がある人たちのことでもあるでしょう。
難がありましたねえ。

御大のセリフがユーモアのあるシーンは多くて、そのへんは楽しめたし、まー、やっぱり、エイミーさんは、かわいいなー、という結果でした。




〔2012年11月30日(金) ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋〕


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