つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語

監督 行定勲
出演 小泉今日子  野波麻帆  風吹ジュン  真木よう子  忽那汐里  大竹しのぶ  荻野目慶子  藤本泉  田畑智子  高橋ひとみ
原作 井上荒野
脚本 伊藤ちひろ  行定勲
撮影 福本淳
編集 今井剛
音楽 coba
2012年作品 138分
好き度☆☆★


小泉今日子さんが出ているから、というだけで観たのであるが。

艶(つや)が病気で死にかけている。
彼女の夫(阿部寛)は、彼女と関係のあった男たちに連絡をする。

艶の男遊びで、振り回されてきた夫である。彼女が死ぬと連絡を受けた男たちが来るのか来ないのか。
けっきょく男たちが来ないので「ざまあみろ」と艶に言ってましたが、艶の死をひとりで背負いきれなくて、その重みを、ほかの男にも分担した、というのも心の奥底にあったのかもしれない。
(と考えてみるのも、おもしろかろう。)

しかし、この映画、「艶と関係のあった男と関係がある女」の話だった。(タイトルの副題にもあるけど。)
だから、艶との関係としては、ワンクッション置いている女たちなわけで、たとえば、前妻が艶だったという男と関係を持っている女にとっては、艶は、どうでもいい存在といってもよく、そうなると、「艶によって統一されたテーマ」みたいなものは、薄くなってしまう。

となると、ここでは6人の女それぞれの物語を眺めていればいいのかな、ということになってしまうのだ。

小泉さんは、トップバッター。和服で登場。
和服姿、あんまり好きじゃないんだけどね〜。
旦那の浮気相手、荻野目慶子さんと大ゲンカするシーンが見せ場。というか、そこだけ見せ場。

あとの5人の話では、野波麻帆さんのお尻くらいでしょうか、印象にあるのは。

阿部寛の役は、大げさに壊れててヘンだし、自転車をいっしょけんめい、こいでたなあというのは記憶に残ります。上り坂でも、後ろに女性を乗っけても、こぎますね。変速や電動でもないのに。パワーありますね。

いつまでも右往左往する男どもよりも、やはり女性は最終的には、どっしりと強そうだな〜と思いましたよ。




〔2013年1月26日(土) ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋〕


映画感想/書くのは私だ へ        トップページへ