小泉今日子さんが出ているから、というだけで観たのであるが。
艶(つや)が病気で死にかけている。
彼女の夫(阿部寛)は、彼女と関係のあった男たちに連絡をする。
艶の男遊びで、振り回されてきた夫である。彼女が死ぬと連絡を受けた男たちが来るのか来ないのか。
けっきょく男たちが来ないので「ざまあみろ」と艶に言ってましたが、艶の死をひとりで背負いきれなくて、その重みを、ほかの男にも分担した、というのも心の奥底にあったのかもしれない。
(と考えてみるのも、おもしろかろう。)
しかし、この映画、「艶と関係のあった男と関係がある女」の話だった。(タイトルの副題にもあるけど。)
だから、艶との関係としては、ワンクッション置いている女たちなわけで、たとえば、前妻が艶だったという男と関係を持っている女にとっては、艶は、どうでもいい存在といってもよく、そうなると、「艶によって統一されたテーマ」みたいなものは、薄くなってしまう。
となると、ここでは6人の女それぞれの物語を眺めていればいいのかな、ということになってしまうのだ。
小泉さんは、トップバッター。和服で登場。
和服姿、あんまり好きじゃないんだけどね〜。
旦那の浮気相手、荻野目慶子さんと大ゲンカするシーンが見せ場。というか、そこだけ見せ場。
あとの5人の話では、野波麻帆さんのお尻くらいでしょうか、印象にあるのは。
阿部寛の役は、大げさに壊れててヘンだし、自転車をいっしょけんめい、こいでたなあというのは記憶に残ります。上り坂でも、後ろに女性を乗っけても、こぎますね。変速や電動でもないのに。パワーありますね。
いつまでも右往左往する男どもよりも、やはり女性は最終的には、どっしりと強そうだな〜と思いましたよ。