それほど怖くはないし、あっと驚く新味もないが、オーソドックスに、しっかりできていて好感をもった。
1981年作の「ポゼッション」とは区別したいので、今回はタイトルに(2012年)と付け加えます。
その「箱」に秘められたものとは?
災いをもたらす木箱として、アメリカのオークション・サイトで話題になったという実話をベースにしているらしい。
妻と離婚した男が、娘ふたりと週末を過ごすが、下の子がガレージセールで古い木箱を手に入れる。
…それにしても、離婚して、元夫(または元妻)は週末だけ子どもと過ごす、というパターンの話が、映画の世界では、ものすごく多いような気がする。(ということを書くのも初めてではない気がする。)
つまり、実社会でも、それほど、このパターンが多いわけだろうか。
この映画のお父さん、ちょっとハビエル・バルデムっぽい風貌。(私は見る目がないので、うのみにしないでほしいが。)
お母さん役は、キーラ・セジウィックさんで、有名なんだけど、途中までは、そんなに出番がない。
箱のおかげで、あんなんなったり、こんなんなったりしちゃう娘はナターシャ・カリスちゃん。かわいいです。カナダの人?
憑かれたようになったり、自分を取り戻していたり、どう振る舞うのか、その表情も、しっかり演技している。
悪魔祓いは「エクソシスト」などを思わせるけど、こっちはユダヤ教で、多少の目新しさがある。
製作には、サム・ライミが参加。
ちなみに、今回はじめて行ったシネマサンシャイン池袋の「6番館」は、ほかのシアターとは入り口が違って、なんだか異境に行くみたい。ホラーにはピッタリ!?
箱の鏡に映る歪んだ顔。MRI検査で見える「もの」。のどの奥から現れる「もの」。最後に姿を現す「もの」。最後のオチ。…なかなか、です。