ウルヴァリン:SAMURAI

THE WOLVERINE
監督 ジェームズ・マンゴールド
出演 ヒュー・ジャックマン  TAO  福島リラ  スヴェトラーナ・コドチェンコワ  ファムケ・ヤンセン  ハル・ヤマノウチ  ウィル・ユン・リー  ブライアン・ティー  ケン・ヤマムラ
脚本 マーク・ボンバック  スコット・フランク
撮影 ロス・エメリー
編集 マイケル・マカスカー
音楽 マルコ・ベルトラミ
2013年 アメリカ作品 125分
好き度☆☆☆


ハリウッド映画が描く、変な日本をどう受け止めるかは、観る人の許容度しだい。

変になるのは、日本独特なものについては研究不足なんだろうけど。
今回も変なんだろうなという心構えで観たせいか、それほど変でもなかった。いや、変だけど想定範囲というか、笑って許せるというか、ね。

笑いの(変な)ポイントを挙げてみると…(すべての文末に(笑)の文字をつけてお読みください)
女性に「ユキオ」という名前。雪緒とかならありえるけど、ユキオは男の名前でもあるから、ちょっと変。
シンゲンという名前も、普通、ないでしょ。ヤシダってのもポピュラーじゃない。
長崎に原爆が落ちたときに、早くも「ハラキリ」という「日本」が登場。

ウルちゃん(ウルヴァリン)、「(日本に行くのは)1日だけだぞ」と言いながら、当然、1日じゃ終わらない。
汚いからお風呂入りなさいといわれ、女中2人に無理やり裸を触られる(洗われる)ウル(ヒュー・ジャックマン)。女性陣の夢想か!
パチンコ店やラブホテル。秋葉原のメイドさんも、ちらっと見えたような。東京タワー、新幹線、お寺(僧侶)、ニンジャ、ヤクザ、和服女性に今風な女性…。もろもろの日本イメージ。

ヤクザ、バレバレ。ニンジャ、目立ちすぎ。
新幹線の上でウルとヤクザ大決戦! ウルと対等にジャンプしてナイフを新幹線に突き立てて張り合うヤクザ。(超人かよ!
獣医に治してもらうウルちゃん。俺はケモノか。
長崎行きのバスが、どう見ても普通の乗り合いバスで、長距離には見えない。

近所のおばちゃんと会ったとき、マリコがそのまんま説明的に「近所のおばちゃん」なんて言ってるが、ふつう「あ、おばちゃん」ぐらいでは?
そのおばちゃんが、木が倒れてさあ、とか変なこと言うもんで、いきなり、ウルちゃんが、転がってる木を斧で切ってる。木こりか? でも、なんて、いい人なの。
最後はロボットみたいの出てきて、もう何がなんだか
ボディガードだといって、ウルちゃんに同行してきたユキオなのに、出口のシーンではウルちゃんしかいないけど?

ウルに絡む(ひとりは体も?)日本女性ふたり、よく知らない人だったが、世界で活躍するモデルさんなのか。
リラさんは逆三角形の面白い顔(ごめんね)だな〜と思ったけど、アクションをちゃんとやってるので見直した。がんばれ!って応援したよ。

ひとつ、こりゃいかんだろと思うのは、父が娘の命を「何の疑問も葛藤もなく」狙ったり、孫が祖父の(以下、同文)。
根本から間違ってる。変な日本より、こっちのほうが大問題。

相変わらず、エンドロールが始まると帰りはじめる観客が多いが、アメコミの映画はとくに要注意!
まだ何かあるぞ! と考えてなきゃいけません!
本作はエンドロールの途中に、何かある! しかも、ちょっと長めだよ!
…なんて書いたって、最後まで観ないで帰るタイプの人は、映画感想なんて読んでないか。

ヒュー・ジャックマンというと、こないだ偶然見た「スマスマ」で、料理を食ってたのを思い出すが、ホントに日本が好きなんだね〜。ありがたいけど。
「スバラシイ!」




〔2013年9月23日(月) ユナイテッド・シネマ としまえん〕


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