「力」は使う人しだい。(なんにでも言えることだが。)
男子高校生3人が、地下の洞窟で不思議な物体に触れて、超能力を身につけてしまう。
さわらずに物を動かす力、つまりテレキネシス(念動力)をゲットした3人は、おもしろがって、その力をいたずらに使ったりするわけだ。
なんたって、高校生だし3人一緒だから、ワイワイ盛り上がっちゃうよね〜。
「物」で遊んでいるうちはいいが、「人」に対して使うとなると…!
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」というセリフがあったのは「スパイダーマン」だったか。
まさに、「力」は使い手しだいなのである。
自分をコントロールできない者が超能力を発揮したら、どうなるか。
荒削りながら終盤はパワーもあって、まあまあ面白いんだけど、いくつか引っかかることも。
降りるための足場がなさそうな地下へと、よく平気で飛び降りていくよなあ、と見ていて、あきれた。
戻れなくなったら、どうすんの。考え足らずじゃない? 無鉄砲な高校生ということで、すませていいのか。もうちょっと脚本考えようよ。
それから、空を飛ぶとき。好き勝手に飛んでるが、誰かに見つかったり、レーダーなんかでキャッチされるんじゃないかな〜と思います。違います? そういうのは無視?
はじめはアンドリュー(デイン・デハーン)がビデオカメラを持ち歩いて撮影している画像を映しているので、なんだか自主制作の映画のようなチープさ、ケチくささを感じた。
ずっと手撮りではなかったけどね。
Wikipediaを読んだら、監督は「AKIRA」「キャリー」「フューリー」に影響を受けたらしい。
「キャリー」の制動不能の大破壊なんて思い出すと、なるほど、です。
「フューリー」も念力をもつ少年の話だったか。
この2本、どちらもブライアン・デ・パルマ監督作。
あ、もしかしたら「クロニクル」って、デ・パルマが若い頃に作りそうな映画だったのかも?
(その場合、若い女の子の存在をもっと大きくして作るだろうけれど。)