これは、すんばらしかったですね!
「すんばらしい」というのは書き間違いじゃなくて、そういうふうに言ってみたいわけで。
予告編を見たときは、よさそうだと思って、でも、なんとなく見そびれそうになっていたけど、観て良かったよ!
見そびれそうになった理由は、見たい女優さんがいないのと(ああ、やっぱりね、と言ったのは誰ですか?)、ストーリーが「勇気を出して」(?)「一歩踏み出せ」(?)「自分発見」(?)「頑張れ頑張れ」(?)みたいなベタベタで恥ずかしいようなことかと感じたせいでもある。
でも、kさんから「LIFE」誌の話でマリリンの写真が出ると聞いたことと、rさんが何度も観ていることなどから、観てみるか度がグーンと上昇したのだった。
ええ、出ました。LIFE社内の壁にドドンとマリリンの写真が。
ほかの人の写真も、いっぱい出てきたけど。
主演のベン・スティラー。コメディもやったりするけど、前から思ってた…この人、真面目なんだ。
顔も真面目なシーンばっかりだ。
1947年のダニー・ケイ主演「虹を掴む男」のリメイクということで、原題も同じ。「虹を掴む男」は見たはずだが、ほとんど覚えていない。
あらすじを読んだ限りでは、細かい部分は、違うんじゃないかなあ?とも思う。
こちら「LIFE !」では、カメラマンに会うためにアイスランドとかまで行っちゃう。自分の可能性とか、あきらめるより、まず動いちゃえ、とか、冒険心とか? かっこよく言えば、そんなふうなことを体験していく。
観ていて気分がよくなるんだよね〜。
前向きベクトルのパワーが自分にも入ってくるというのか。
彼女や彼女の息子との触れ合い方も、すごく心地がよい具合に決まっているので、そのあたりも気分がいい。全編がそんなふうに気分がいい。
お母さんがシャーリー・マクレーンって、出てきたときは、びっくりで、うれしかった。「あなただけ今晩は」「スイート・チャリティ」がある限り、彼女のことは好きなんだ。
普段、こつこつやってる仕事がいちばん素晴らしいものなんだって分かるあたりも、とても良い!
ベン・スティラー、いまのところの最高傑作でしょう。