ホットロード

監督 三木孝浩
出演 能年玲奈  登坂広臣  木村佳乃  竹富聖花  太田莉菜  小澤征悦  鈴木亮平  落合モトキ  松田美由紀
原作 紡木たく
脚本 吉田智子
撮影 山田康介
編集 坂東直哉
音楽 mio-sotido
2014年作品 119分
好き度☆☆☆


う〜ん。能年ちゃんだと『あまちゃん』のイメージがどうしても。

これは私個人の問題だが、彼女が「ホットロード」のヒロインなのだという目でどっぷりと見られない。
あまりに『あまちゃん』の「天野アキ」に、おなじみになってしまったので。

でも、俳優というのは見かけはそんなに変わることはできないのだし、何を演じても同じだねえ、という人だって多いはず。
だから能年ちゃんを責めるわけにはいかないかもしれない。
…ただ、泣くところで一度、わざとっぽいなあと感じたのは確かだった。
『あまちゃん』のセリフで、「続けるのも才能よ」とあったように、演じ続ければいいのだと思う。そのうち、私の中の「天野アキ」イメージも薄れていくだろうし、女優としての経験も積んでいけば。

私は原作を知っているから、ラストの予想もつく。その点も自分的に盛り上がりを欠いたか。それは、しょうがないけど。
このラストがどうなるのか知らずに観ていた観客は、より楽しめたんじゃないかなあ。いったい、どうなるんだろうって思いながら。

相手役男子は、カッコよかったし。
母親役など周囲の人々は、総じて悪くはなかったと思う。
原作の透明感(空気感?)を出そうと、がんばったフシも感じられたし。

ひとつ思うのは、ヒロインは14歳あたりなのだから、やっぱり能年ちゃん(撮影時は20歳くらいか?)より、もっと若い人で作ったほうがよかったかもしれない。
繰り返すが、能年ちゃんがダメということではなく、14歳くらいの無色透明に近い女優さんで見てみたいとも思うわけです。
…それを言ったら、ほかのキャストも、いっぱい、若くしないとダメか?

追伸:予告編で「海月姫」(くらげひめ)が流れたんだけども、能年ちゃん、変装して(…違う)、今度はどんな演技してるのか!? チェックするべきか!? だな!?




〔2014年8月24日(日) ユナイテッド・シネマ としまえん〕


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