エマたんに会えれば、それでいい。
そういうことで観に行った。
ウディ・アレンなんか、どうでもいいのだ。
じつをいえば、エマたんがアレンの映画に出なければ、アレンの映画を観なくてもいいのになーと思うのだ。
理屈をこねるのが似合う、コリン・ファース。役に合ってる。
話としては、わりと、つまらなくはなかった。
ラストシーンは、ある有名なミュージカル映画を思ってしまった。なんとなく、ね。
ちょっとだけ似ているだけだから、私がそう感じただけで、そう思わない方もいるだろうし、追求しないでください。
懐かしいような軽めのジャズが流れるタイトルロールに、登場順だかアルファベット順だかで出演者の名前が出てくる。
なんかね、そういうところに代表されるような、アレンの、古き良き、みたいな、小洒落(こじゃれ)た感じが、小生意気で、頭よさそうで、鼻につくわけですわ、やっぱりどうも私にはね。なんとなくイヤなんですわ、生理的にね。
それから、邦題って、どうして「the」を抜かすんだろう。正確には「マジック・イン・ザ・ムーンライト」なのに。
どうでもいいけど短い方がいいでしょ、というんだったら、英語教育のためを考えれば、「ザ」くらい、つけといたっていいでしょ、が正解じゃないのか?