ジェイク・ギレンホールすげーな！
事故や事件の特ダネ映像を撮るためなら、倫理観とか良識をほっぽっとく野郎を演じる。
「ほっぽっとく」というより、「ない」んだろうな。
もともと、盗んだものを売っているようなヤツ。そのくせ、俺は覚えが早い、雇ってくれれば損はさせないぜ、みたいな妙な自信。
偶然見かけた事故現場。クルマで急行してスクープ映像を撮っている人間。その仕事に興味を持つ。
カメラなどを買うにも、盗んだ自転車を売るんだから、あきれたを通り越して、それが普通のことなんだね、アンタ。ということですね。
警察の無線を解析して、この数字は何々のことで…なんて、そういうところは努力する。
テレビ局のプロデューサーに、映像を売り込むことに成功。だんだんと仕事が軌道に乗る。
現場に向かう道筋をナビゲートするのが主な役目の「助手」を雇う。
刺激的な「画」を撮るためには、道義的に許されないようなこともする。
そして、ついには…（これは伏せておきましょう）
とにかく、ジェイクの怪演に尽きる。
現場の生々しい映像を見たい、という人間の心理についても考えてしまう。
なんで、こんな人間ができるのか、は分からない。こんな人間がいるんだ、ということ。