虹蛇と眠る女

STRANGERLAND
監督 キム・ファラント
出演 ニコール・キッドマン  ジョセフ・ファインズ  ヒューゴ・ウィーヴィング  マディソン・ブラウン  ニコラス・ハミルトン  リサ・フラナガン  メイン・ワイアット
脚本 フィオナ・セレス  マイケル・キニロンズ
撮影 P・J・ディロン
編集 ヴェロニカ・ジェネット
音楽 キーファス・チャンチャ
2015年 オーストラリア・アイルランド作品 111分
好き度☆☆☆


地味。

ニコール・キッドマンさんが出るから観たわけだが、地味だった。
夫がジョセフ・ファインズ、警官が ヒューゴ・ウィーヴィングと一応、有名どころは揃う。
ニコールさんが母親、子どもが15歳の娘と、その弟。
娘はちょっと男に興味がありそうな?

オーストラリアの先住民アボリジニには、虹蛇(にじへび)の伝説があり、その虹蛇は災いをもたらすことがあるとか。
タイトルのように、「虹蛇と寝」るわけではない(夢では寝たのかもしれないが)。

事件が起きて、夫婦関係、隣人関係の波風は立つ。
地味、と書いたけど、当事者にしてみれば、たいへんなことで、実際にも、こういうふうになりそうなリアルさはあるといえる。

ニコールさんのヌードシーンは必要性があったのか、わからない。これをもって、虹蛇と寝た、とするのか。としても、寝る必然性がわからないが。

オーストラリアの砂漠を空撮し、道が蛇のように見えたのは意味深だった。
少し前も見えなくなるほどの砂嵐の描写もあったし、砂と暑さの、この風土は、人間の暮らしや精神にも、大きな影響を与えているのだと感じた。

なにしろ、ニコールさんが、母国オーストラリアの新鋭監督の映画に出る、心意気がいいじゃないですか! 25年ぶりだそうで、それより早く、話はなかったのかとも思うけど。




〔2016年2月28日(日) ヒューマントラストシネマ有楽町〕


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