ちはやふる -下の句-

脚本・監督 小泉徳宏
出演 広瀬すず  松岡茉優  真剣佑  野村周平  上白石萌音  矢本悠馬  森永悠希  清水尋也  つみきみほ  松田美由紀  國村隼
原作 末次由紀
撮影 柳田裕男
編集 穗垣順之助
音楽 横山克
2016年作品 102分
好き度☆☆☆★


後編は、松岡茉優さんが大きくフィーチャーされました。(使い慣れない言葉をテキトーに使ってます。)

かるたのクイーンが茉優さん。すずぽん(この言い方は私が勝手に使用しています)、無謀にも、対戦を夢見ます。いえ、対戦するんだ!と念じれば、より可能性が増えて、叶うこともある、と信じたい。

もうひとつ、めがねくん(新くん)の出番が多くなりました。
クイーンとも顔なじみだから、その絡みでも登場しますね。

私なんかは昔はメガネをしていると、勉強ばっかしていると見られるようで、嫌で嫌でしょうがなかった。だから、めがねくんなんて呼ばれたら、絶望したでしょうね! それに、メガネしてるから、めがねくん、なんて、全国に何十万人いるんだよ、めがねくん。

めがねくんが観戦に来て、すずぽんチームの良さを確認していく場面が、観客への説明を兼ねていて、うまい見せ方。

クールなクイーンが、たまーに大声を出すところが面白い。ギャップというやつですね。
松岡茉優さん、さすがだわ。

茉優さん扮するクイーン若宮詩暢(しのぶ)と、すずぽん扮する綾瀬千早の対決。
自分ひとりの力で、のし上がってきた詩暢。
常にチームの仲間とともにがんばってきた千早。
ささいなことで、そんなに戦況が変わるかいな? とは思うものの、ドラマだから良し。千早の潜在能力が、よっぽどのものだと考えておく。
以前の練習段階で、「ちはやぶる」と「あらぶる」の違いを説明するシーンがあったのが、ここで生かされて、おお、なるほどそういうことね! となる。

見ていて心地いいのは、すずぽんの、さわやかさ、明るさ、(かわいさ、)この影響が大きいと思う。
真っ直ぐ突っ走るような役柄もあるだろうが、彼女が全体を引っ張っている、まさしく主役なんである。ほんとに、当たり役といえる。

続編があるようだが、すれないで、素直で、かわいいままに続けていってほしい、お兄さんとしては。いや、おじさんとしては。あ、おじいさんか。

エンディングのPerfumeの歌、「上の句」のときよりも、ああ、いいなあ、と感じたのは、なぜなんだろう。

好きだわ、この前後編。




〔2016年5月8日(日) イオンシネマ 板橋〕


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