フィフス・ウェイブ

THE 5TH WAVE
監督 J・ブレイクソン
出演 クロエ・グレース・モレッツ  ニック・ロビンソン  アレックス・ロー  ザカリー・アーサー  マイカ・モンロー  ロン・リヴィングストン  マギー・シフ  マリア・ベロ
原作 リック・ヤンシー
脚本 スザンナ・グラント  アキヴァ・ゴールズマン  ジェフ・ピンクナー
撮影 エンリケ・シャディアック
編集 ポール・ルベル
音楽 ヘンリー・ジャックマン
2015年 アメリカ作品 112分
好き度☆☆☆


本格的な侵略SFものかと思ったら。

けっこう期待していたけど、始まってみれば、ヤングアダルト系の原作だったのか!

この日、映画館で4本目の観賞。
ネタばれしますから、今後見る予定の方は、以下読まないほうがいいと思われます。

♪ ある日〜、空の中〜、ぽっかり浮いた宇宙船。
フィフス・ウェイブとは、第5の波という意味で、
第1の波は「暗黒」。エネルギー供給をシャットダウンする。電気やら水道やら止まる。
第2の波は「崩壊」。地殻変動で、地震とか津波が。
第3の波は「感染」。鳥インフルで、ウィルスをまいたり。
第4の波は「侵略」。人間に寄生しちゃって、見かけは人間のまま。
さて、第5の波は?

クロエちゃんは弟と離れてしまい、なんとしても再会して一緒にいようと、がんばります。
YA(ヤングアダルト)だと気づいてくるのは、若者たちが軍隊に連れてこられて訓練するシーンが始まるあたり。
クロエに至っては、危機を若いイケメンに助けられて、ともに旅する途中で、彼が川で行水をする場面を目撃しちゃいます!
男が女性の行水を見るシーンは、映画の中で何度も見たけど、逆パターンは初めて見たかも。
イケメンに傷の手当てをしてもらったり、抱きかかえられたり…女子からすれば、萌えますよねー。たぶん。

クロエが弟と別れてしまったのは、彼女が弟の忘れ物を取りにバスを降りていた数分のうちに、バスが発車してしまったからですが、クロエたん、運転手に
「ちょっと忘れ物とってくるので、少しだけ待っててちょ〜だいっ!」
とか言っておけばいいじゃんねー。
と、少しは思いました。言っておいても、しょうがなく発車したかもしれませんが。

軍人たちの行為に、これはちょっとどうなの!? と、首をかしげるところもありましたが、ああ、そういうことなのね、と、後から納得できる理由は存在していたので、そのへんはちゃんとしていてよかったですね。

当日、3本目に観た「スポットライト 世紀のスクープ」でも出演していた(私は気づかなかったが)リーヴ・シュレイバーが軍人役に(本作のほうは、すぐに彼だと認識できた)。

弟と再会して、守るんだ!というクロエたんのブレない意思がいいです。
とんでもない状況になりながら、自分がするべき目の前のことを必死に成し遂げようとする姿は、どんなときでも尊いものです。

ラストは、途中で終わった感が強く、風のウワサでは、3部作の構想があるとかで、だとしたら、それはそれで見なきゃいかんだろ〜という気になるし、少し楽しみでもあります。

エンドロールの歌が、ちょっとカッコいいなと思って字幕を見ていたら、Siaという人が歌っているのがわかり、YouTubeで探した。
曲は“Alive”。私は生き延びた、あなたはすべてを奪ったけれど私はまだ呼吸している…といった内容の歌で、この映画にもふさわしいようだ。

なんと、公式のミュージックビデオには、空手家の少女、高野万優(まひろ)さんが出演しているのだが、女優の土屋太鳳(たお)さんが踊るバージョンもあります。彼女は日体大で舞踊学専攻ですからね! (朝ドラ「まれ」のオープニングでも少し踊ってましたよね。)




〔2016年5月8日(日) イオンシネマ 板橋〕


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