「究極の〜エクスタシィ〜!」
「わーい、ナマ変態仮面だー。今回、いちばん耳に残ったフレーズですね。『究極の〜』を重々しくマジメに、『エクスタシィ〜!』を『笑点』のたい平師匠の“ふなっしー”みたいに、高音に振り絞って、振り切ってぇ〜!」
「…ん? そんな話をするとは、あなたは敵ではなかったのか…」
「あ、失礼しました。私は、しがないブロガーです! かぶりものナシですから一般人ですよ。狂介さん、いや、変態仮面の、へんたいな、いや、たいへんなご活躍、楽しく拝見しました」
「ありがとうございます。究極のエクスタシィ状態で、落ち着いてしゃべるのは極めて珍しいので、なんとも」
「なんとも、なんでしょう? …それはともかく、世界からパンティが消えたら、すごいですねー。世界からネコがいなくなる『セカネコ』ならぬ『セカパン』ですよねー。世界中からパンティ集めても、置き場所がないですよねー」
「なに変なこと言ってるんですか。あなたは」
「あ、愛子ちゃん! 会いたかったです。学食でランチしましょう!」
「こら、私の愛子ちゃんを誘うんじゃない! 愛子ちゃん、君のじゃなきゃダメなんだ!」
「君じゃなきゃ、じゃなくて、君のじゃなきゃ。一字違いで大違いですよ。ふふふ、変態仮面の正体見たり!」
「ありがとう、変態仮面!」
「いいんかいっ! …ま、そういう人だってわかってますからね。 ♪ それも愛、これも愛、たぶん愛、きっと愛子」
「歌わないでください! それに、最後、ドサクサにまぎれて『愛子』って言いましたね」
「気づいたかね。じつは私の正体は、ボーさんなのだ! さあ、君のパンティをよこすのだ。世界平和はそれで完成する」
「待て! そんなことは、この私が許さないぞ。これでも喰らえ! 変態秘奥義…」
「いいのか、変態仮面。世界平和だぞ! 邪魔していいのか? おいなりさんで邪魔するのか? おいなりさんはお参りするほうが似合うぞ」
「むう。しかたがない。愛子ちゃん、パンティを」
「そんな…。待って! どうして、わたしのパンティで世界平和になるの?」
「変態仮面に渡してしまうと、やがて街が闘いによって破壊されて、不幸な人々が生まれるのだ」
「う〜ん、なんかのヒーロー映画で見たような…。でも、やだ」
「じゃ、パート3は、究極の〜バトル〜! かな?」
「あるのか? パート3あるのか! フォーッ!」
「監督は3部作構想のようですね」
「なんと! ただ、しかし…今回の映画について、振り返ってみれば、ほとんど紹介していないではないか!」
「真面目だからこそおバカでおかしい、そして鍛え上げられた肉体、とくにお尻を見てください、ということですかね。腰を振りつつ、ゆっくりと敵に向かって進んでいく変態仮面、そのときの、ひきつるような敵の恐怖を、笑いながら味わってほしいですね」
「変態仮面…狂介くん…ボーさん…」