動物たちが全てCGなのに、まったく本物らしく自然に見えるのが素晴らしい。
予告編で、少年モーグリと母オオカミとの別れに泣いて、そのあと流れてくる雄大な音楽に感激して。何度もその予告編は見て、本編も見てみたいという気持ちがふくらんだ。
2D吹替版で観賞。
物語は、すっきり簡単で良い。大勢いた子どもたちの観客も、だから飽きなかったのだろう、うるさくすることがなかった。
オオカミが、なにしろ、かっこいい!
子どものオオカミは、かわいい!
私はネコ好きなんだけど、オオカミはイヌ系だから、イヌも好きなのか!? ネコ派なのかイヌ派なのか…。
けっきょく、どちらも好きなのね!? と結論。なんのこっちゃ。
モーグリ、火を落っことして火事にしたの、怒られないんだろうか。
あと、めっちゃハチに刺されていたが、平気そうで驚き。蚊に刺されるようなものじゃないと思うんだけど。
吹替版だったので、スカーレット・ヨハンソンさんの声を聞けなかったのが残念だったのだが、エンドロールで色っぽい歌が流れてきたとき、もしかしたらスカヨハ歌ってる?と思った。
クレジットを見ていたら、やっぱり彼女の歌だった。ちょっと、うれしい。
クマのバルーが歌い、サルのデカイやつのキング・ルーイも、ミュージカルもどきに歌う。
バルーは、はちみつを取りたいけど、崖を登れない。ところが、モーグリを助けるためには崖を登るんですよね。そう、友だちのためなら!
そういうのを、さらりとやっているのも、いいところ。
トラさんが、ひとり悪役だったのは、かわいそう。
それを考えると、今回とてもいいやつだったクマさんも、なにかの拍子には人間を襲ったりもするわけで、善い悪い、なんて相対的なものなのかも。
動物の声担当を、吹替版、英語版の順に書いておく。
最初にモーグリを保護した黒ヒョウのバギーラ…松本幸四郎、ベン・キングズレー
クマのバルー…西田敏行、ビル・マーレイ
モーグリの母親代わりのオオカミのラクシャ…宮沢りえ、ルピタ・ニョンゴ
ベンガルトラのシア・カーン…伊勢谷友介、イドリス・エルバ
ニシキヘビのカー…朴?美、スカーレット・ヨハンソン
伝説の巨大類人猿ギガントピテクスのキング・ルーイ…石原慎一、クリストファー・ウォーケン
オオカミのリーダーのアキーラ…大川透、ジャンカルロ・エスポジート
そして、ヒーローの少年モーグリを演じるのは、ニール・セティくん。吹替は、北原十希明くんでした。
本作の監督のジョン・ファヴロー自身も、コビトイノシシの声を演じたそうです。
なぜか、(監督の)サム・ライミも、大リスの声を。何のつながりで出演したのでしょうね?