ラ・ラ・ランド

LA LA LAND
脚本・監督 デイミアン・チャゼル
出演 エマ・ストーン  ライアン・ゴズリング  ジョン・レジェンド  ローズマリー・デウィット  ソノヤ・ミズノ  J・K・シモンズ  フィン・ウィットロック  ジェシカ・ロース  キャリー・ヘルナンデス
撮影 リヌス・サンドグレン
編集 トム・クロス
音楽 ジャスティン・ハーウィッツ
2016年 アメリカ作品 128分
好き度☆☆☆☆★


うれしくて、楽しくて、1曲めから、ほとんど泣きながら観ていた。

すいませんね、すぐに感激する涙腺なもので(なんだそれ)。

話が進んでいくうちに加わってくる、せつない思いさえも、映画を観る喜びだ。

マリリンの前を歩いていくエマちゃん、それだけでも、ありがとう! とマリリン・ファンの私は言いたい。いや、言う。

ミュージカル好きな人なら、たぶん嫌いな映画のわけがない。
いまどきミュージカル映画が世に出てくるのは多くはなく、だからこその楽しみも大きい。

ただ、公開前にこれほど受賞しまくって名声が上がってしまい、期待値も上がっていた状態は避けたかったかも。もうちょっと、まっさらな気持ちで観て、感想をもちたかった。(でも、2回目を観たときには、もう、ただ楽しんだよ。)
素敵なミュージカル映画をつくってくれたのは間違いない。
ライアン・ゴズリングは、ピアノを弾く! し、歌も踊りも一応やって、ガンバる。これぞ「映画俳優」。

エマちゃんについては、もともと好きだから、なにをしても笑って頭をナデナデしてあげるけど、実際、歌もうまい。アカデミー主演女優賞まで行っちゃいましたね。
彼女のいちばんの見せ場は、オーディションでの歌でしょう。

ミュージカル映画は、夢のある時間を与えてくれるから、いい。
音楽が心に入ってくるから気分が良くなるわけで。
色彩的にも美しく、ドレスが、はっきりした単色が多いのが特徴的で、見た目の華やかさでも楽しくなる。

終盤、ふたりが出会ったあと、こう見せてくるか、と少し驚いたが、見ているこちらも同じように自分のことを考えてしまいそうな、人生を思う、素晴らしい感情と余韻を生む。

映画「理由なき反抗」を取り上げたのは、グリフィス天文台をデートの舞台にしたかったせいもあるかもしれないが、昔の映画好きには嬉しい。この天文台、夜でも無料で入れるんだ?

おまけで言いたいのは…監督の名前、デイミアンだけど、「オーメン」のダミアン少年と同じだよね? 発音をちゃんと表記しているだけの違いで。
嫌いな「セッション」の監督だったけど、こういう映画をつくってくれて、よかった!
彼が先につくりたかったのは「ラ・ラ・ランド」のほうだったが、資金面などで不可能だったために、まず「セッション」を手がけて、そこに「ラ・ラ・ランド」をつくれない怒りを注ぎ込んだのだとか。それで、あんなにヤツの性格が悪かったのか…(笑)




〔2017年2月26日(日) イオンシネマ 板橋〕


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