LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
LION
監督 ガース・デイヴィス
出演 サニー・パワール ニコール・キッドマン デヴ・パテル ルーニー・マーラ プリヤンカ・ボース デヴィッド・ウェンハム ディープティ・ナヴァル
原作 サルー・ブライアリー
脚本 ルーク・デイヴィス
撮影 グレイグ・フレイザー
編集 アレクサンドル・デ・フランチェスキ
音楽 ダスティン・オハロラン ハウシュカ
2016年 オーストラリア作品 119分
好き度☆☆☆☆
Google、株、上げたな!?
ネタばれあり。
なにしろ、Google Earth(グーグルアース)がなければ、彼は家を探し当てられなかった可能性が高いのだから。
記憶に残った風景を頼りに、インターネットの画像によって故郷を探すという、現代ならではの手段。
「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」のタイトルには、まったく惹かれないものの、昔からの恋人であるニコールが出ているのだから、と思い、評判もよかったのもあって、映画館に行った。
…よかった! ニコールも出番は少ないものの、すばらしかった!
画面に登場してきたときは、金髪でないせいか、ん? ニコール? と多少、戸惑ってしまったが。
なんといっても、主役の子ども時代を演じた子が自然な演技でいい。
家から遠く離れてしまい、ホームレス状態、施設へ、そして、里親のもとへ。
もらってくれる人が現れたのは、すごく幸運なのだと思う。そのまま施設にとどまる子もいるのだから。
里親夫妻は、自分たちの子を持とうと思えばできるのだが、かわいそうな孤児を救うために彼らを引き取って育てる決意をしたのだという。
子ができないから、養子をもらう、のではなく。
この考え方は私にとっては新鮮で衝撃があった。ふつう、そこまで、できるのかと。
実家を探し当て、訪ねていったとき、映画では誰もいなくて劇的な印象をつくっていたが、テレビ番組で本人が語ったところでは、家の前に女性が3人いて、そのなかのひとりが母親であることが、すぐにわかったのだとか。
母は引っ越しもしないで待っていた。いつか息子が帰ってくるかもしれないと思って。
ふたりの母の愛が、すばらしすぎ!
〔2017年4月23日(日) イオンシネマ 板橋〕
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