ベイビー・ドライバー

BABY DRIVER
脚本・監督 エドガー・ライト
出演 アンセル・エルゴート  リリー・ジェームズ  エイザ・ゴンザレス  ジョン・ハム  ジェイミー・フォックス  ケヴィン・スペイシー  ジョン・バーンサル  フリー  ラニー・ジューン  CJ・ジョーンズ  スカイ・フェレイラ
撮影 ビル・ポープ
編集 ジョナサン・エイモス  ポール・マクリス
音楽 スティーヴン・プライス
2017年 アメリカ作品 112分
好き度☆☆☆☆


音楽のドライヴ感で全編を疾走!

立川の爆音上映で観たから、ときどき、ズンと響く音、楽しかった!

犯罪者をクルマに乗っけて、追っ手から逃げきる、逃がし屋ドライバーが主人公で、彼がいつもイヤホンでノリのいい音楽を聴いている設定にしたのが、まず当たり。

当然、クルマで逃げるときも、BGMのように音楽が鳴りまくるから、画面と音楽の相乗効果で気分が高揚する。
しかも、実際に起きている音と、音楽がシンクロするので、ご機嫌になる。

音楽に合わせて主人公が街を歩いたりして、これはミュージカルか!?と喜ぶ私であった。

店に入れば、かわいいリリー・ジェームズさんがいるし、店名がなんたって「ボーの店」! 私の店だよ! いつ、店を持ったんだっけ? 店主は私と似ても似つかないから、たぶん私はオーナーのみで、現場は人に任せているんだな。

悪党どもも、それぞれ魅力的。
ジェイミー・フォックスが、こういう役で出るとは思わなかった。
ケヴィン・スペイシーは貫禄。

終盤は激しい対決のアクションが続いて、もう、これ、監督、好きなこと、やりたい放題なのでは?と思った。

エンディングは、大の好みだし、このエンディングに行く以前から、実は、それを匂わせるショットを入れていたじゃないか!と、気の利き方が嬉しくなる。
音声と音楽をミックスして作った趣味のカセットテープは、ああ、そういうことにつながるか!と最後のほうで効く。

ベイビー・ドライバーにふさわしい1曲がエンドロールで流れる。
あっ、これこそ、まったくもって、タイトルにふさわしいじゃないか! この曲があったのに、私はこの曲を知っていたのに、レコードを持っていて聴いたことがあるのに、エンドロールで聞くまで、すっかり頭の中から消えていた。その曲が流れる楽しさ。

音楽を、こう使ってきたか!という、新しさでも、嬉し楽しくなる、ユニークな快作




〔2017年8月27日(日) 立川シネマシティ〕


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