IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

IT
監督 アンディ・ムスキエティ
出演 ジェイデン・リーバハー  ソフィア・リリス  ジェレミー・レイ・テイラー  フィン・ウォルフハード  ワイアット・オレフ  チョーズン・ジェイコブズ  ジャック・ディラン・グレイザー  ニコラス・ハミルトン  ジャクソン・ロバート・スコット  ビル・スカルスガルド
原作 スティーヴン・キング
脚本 チェイス・パーマー  キャリー・フクナガ  ゲイリー・ドーベルマン
撮影 チョン・ジョンフン
編集 ジェイソン・バランタイン
音楽 ベンジャミン・ウォルフィッシュ
2017年 アメリカ作品 135分
好き度☆☆☆


イット・イズ・ア・ピエロ。
うう〜ん、クラウン!
(映画では、クラウンと言っていましたね。)
(以上、私が大嫌いな、過去のブーム、「ペンパイナッポー」の節で、どうぞ。)

少年少女が見るピエロの悪夢のような光景が、本物なのか想像力の賜物なのか。
どちらもあり、と解釈したいのだが、常識ではあり得ないシーンを、個人ではなく集団で見るとなると、ちょっと説明が難しい。
全員が同じ夢想をするのは、あり得るか。
また、子どもには見えて、大人には見えない、と考えられる場面があったが、そういう結論にしてしまっていいものか。

などと、理系でもないのに、論理的に考えてしまって納得しないのであった。
これが、難しいことは気にしない気にしない的な映画なら、それでもいいのだが、私は本作をそう考えていないので。

まあ、そういうことより、むしろ、同じくスティーヴン・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」の雰囲気に近い、子どもたちが結束しての青春を感じるところが好感のもてる作品。
ヒットするのは、「怖い」ことよりも、少年少女が自分の中の恐れに立ち向かい成長する姿に共感するからではないだろうか。

少年少女のうちの紅一点の娘に、やはり男子たるもの、惹かれてしまいますな。かわいいし。
父親との関係がかわいそうなのだけど、ピエロに関しては恐がってはいない彼女。
そもそも女の子は、男より大人だから、ときには頼りになりそうなくらい。

彼らが大人になってからの続編をつくるらしいが、それは楽しみだけど、それぞれ別の俳優が演じるわけですよね。
本作の出演者で、数年後に撮影するなら、もっと観たいものだが。

アンディ・ムスキエティ監督って、「MAMA」をつくった人なんですね。

それから言いたいのは、「“それ”が見えたら、終わり。」という、よけいな、ちんたらした副題、いらない。




〔2017年11月26日(日) TOHOシネマズ新宿〕


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