チャーリーズ・エンジェル フルスロットル

CHARLIE ' S ANGELS : FULL THROTTLE
監督 マックジー
出演 キャメロン・ディアス  ドリュー・バリモア  ルーシー・リュー  バーニー・マック  デミ・ムーア  ジャスティン・セロー  ロバート・パトリック  マット・ルブラン  ジョン・クリーズ  ルーク・ウィルソン  クリスピン・グローバー  ジャクリン・スミス  ブルース・ウィリス
撮影 ラッセル・カーペンター
音楽 エド・シェアマー
編集 ウェイン・ワーマン
衣装 ジョゼフ・G・オーリシ
2003年 アメリカ作品 106分
ゴールデン・ラズベリー賞…最悪助演女優(デミ・ムーア)・最悪リメイク&続編賞受賞
評価☆☆☆☆

BJ「きょうは現役エンジェルの3人に来ていただきました。ありがとうございます。映画拝見しました。タイトル通りエンジン全開で、とても面白かったです」
ディラン「どうもありがとう。日本の皆さんに受けがよくて嬉しいわ」
BJ「アメリカあたりで文句言ってるのは、どうせ頭でっかちな批評家連中でしょう? 彼らの戯言(たわごと)が、まかり通ってるのでしょうね。中身からっぽとか、エンジェルたちの単なるプロモーションビデオとか、お馬鹿映画とか言っちゃって」
ディラン「…はっきり言われると腹立つわね」

ナタリー「面白いのは、やっぱ、あたしのおかげよね」
ディラン「あんた、登場シーンから、お馬鹿よねえ」
アレックス「いきなり暴れ馬乗りこなしゲーム(?)なんかしちゃって」
ナタリー「人目をこっちに引きつけるためにバカになってやってるのよ」
BJ「そうですよねー。ナタリーさんはとりわけ明るいキャラですよね。でも、ノーテンキとも言えそうですけど。ソファを飛び越えようとして足が引っ掛かってコケるのは傑作でした。起き上がったあともニコニコ笑ってるのがスゴイ!」
ディラン「ほんと、いいキャラよね」
BJ「ナタリーさんは、いっつも、あんなふうなんですか?」
アレックス「あたしはノーコメントよ」
ナタリー「あたしも(笑)」
ディラン「自分じゃ言えないわよねー(笑)」

BJ「ディランさんは今回ちょっと悩める乙女チックでしたね」
ディラン「過去が追いかけてきた、ってヤツよね」
BJ「あの元恋人も、『マルホランド・ドライブ』の監督役と同じ男だとは思えないくらい、まるでターミネーターのサイボーグみたいな奴でしたね。火の中を、ものともせずに。笑っちゃいますよねー。最初にモンゴルで助けた高官って、『ターミネーター2』のサイボーグ演ってた人でしょ。パロディですよね。それにしても、あの元恋人の性格、付き合ってたときは知らなかったんですか?」
ディラン「ああ、もう忘れたいわっ! あんな執念深い野郎だったなんてね」
BJ「今度は東洋人はどうですか、私なんかは」
ディラン「ぜひ!(笑)」

アレックス「あたしにもナタリーにも彼がいるから、ディランにも彼氏ができたらいいね、ってナタリーとも話してたのよ」
BJ「アレックスさんの彼氏、映画俳優ですが、主役級なんですね。『M:E-2』っていう映画、まるでトム・クルーズの『M:I-2(ミッション・インポッシブル2)』みたいな…
アレックス「まあ、トム・クルーズの映画と間違って観に来るという計算じゃないのかしら(笑)」
ディラン「『M:I-2』のパロディ映画だったら笑っちゃうわね」
ナタリー「いい案があるんだけど、BJさん、あたしたちの第3作に出てディランの恋人役やったらどう?」
BJ「いいですねえ! スケジュール空けときます。…って、あの、皆さんがお年寄りになってからの映画化じゃないでしょうね」

アレックス「ディランの老けメイクは可笑しかったわね」
ナタリー「そうそう、あたしたちが引退しちゃうのに、ディランだけがやめないで、お婆さんになってるのね」
ディラン「そうやって勝手に笑ってれば。ナタリーだって老けたら見られたもんじゃないわよ」
ナタリー「あたしは変装うまいからだいじょうぶよーん」
アレックス「殺人現場に乗り込んだときの変装は、なんかヘンだったと思うけど」
ナタリー「あんただって、ヘンじゃなかった?」
ディラン「まともなのはあたしだけね」
ナタリー&アレックス「そんなことないって!」
BJ「まあまあ。あのときは男装もあったし、受け狙いってことで大目に見ましょうよ。でも、みんな、いろんなコスプレできて、楽しい仕事じゃないですか。尼僧とか作業員とかストリッパーとか…」
ナタリー「それそれっ! 楽しかったあ、ストリッパー!」
ディラン「備わった女の武器は、駆使しなくっちゃね」
アレックス「男って、単純だもん、イチコロよ」
BJ「うーん、それには反論できませんです…。こんな素敵な女性たちに迫られたら、もう…」

BJ「ところで、尼僧に変装した場面で、『サウンド・オブ・ミュージック』のなかの音楽が流れますよね。使われてる音楽もパロディっぽくてノリが良くて楽しかったです。それから、ドナ・サマーの『ラスト・ダンス』なんか最高でした。久々にドナ・サマーを聴きたくなりましたよ」
ディラン「さすがにミュージックビデオなんかを手がけてる監督さんだけあるわね。ノリノリのセンスは、もうばっちりよ」
BJ「MCハマーの曲で3人が踊るところも楽しいです。みんなが楽しんで仕事してるなあというのが伝わってきて、こっちも楽しくなるんです」
ナタリー「あたしたちを観て元気になってくれたら、これ以上うれしいことはないわ。人生ハッピーにいかなきゃ」

BJ「話は変わりますが、モトクロスのシーンはすごかったですね」
アレックス「エンジェルは何でもできなきゃダメなのよ」
ディラン「メットかぶってるから誰だか分かんないけど(笑)」
ナタリー「空中一回転して銃を撃つなんて、アクロバットよねえ」
BJ「そういえば、ボスレー役が前作とは交代してましたが、なんでですか? エンジェルの誰かと喧嘩したというウワサもありますが」
アレックス「あたし? さあ、どうかしらね」
ディラン「新しい彼、まだ仕事に慣れてない、うぶなところがキュートなのよ。お笑い方面担当よね」
ナタリー「前作より今回のほうが、ボスレーがあたしたちの尻に敷かれてる感じで面白かったでしょ」

BJ「尻と言えば、尻(ass)の言葉遊びとか、恥ずかしくなかったですか?」
ナタリー「女の子はね、エッチなのよー(笑)」
ディラン「あんたがでしょ(笑)。こそばゆい程度のエッチが可愛いのよね」
アレックス「あたしの父も、かなり誤解してたみたい」
BJ「あれは誤解しますよ。誤解するように持っていってるし(笑)。かなり古典的なギャグですけど、あのお父さんは、いいアクセントになってました。そうだ、ナタリーさんは男子トイレに入っちゃいましたね」
ナタリー「エンジェルも自然の要求には勝てないわ(笑)」
BJ「ナタリーさんのはいてたのはスパイダーマンの絵柄、つまり、スパイディ・パンツでしたっけ、よく確認できませんでしたが(笑)。ちょっと流行ったみたいな情報もあります」
ナタリー「あらま、喜んでいいのかしら」
ディラン「あんただから似合うんだよねー、ああいうのは」

アレックス「日本といえば、ヤクザも登場してたでしょ」
BJ「はいはい、世界に名だたるギャングとして有名なんですね、ヤクザって。再認識しました」
アレックス「個人名のヤクザだったけど、ほんとは、『なんとか会』とか『なんとか組』っていうのよね」
BJ「よくご存じでおそれいります、姉御(笑)。さて、今回、ディランさんは初代エンジェルのケリーさんと会ったんですよね」
ディラン「そう、あたしが仲間を危険な目に遭わせたくないと悩んでたときに、助けてくれたの」
ナタリー「あたしも会いたかったな」
アレックス「どうしてお年を召してもそんなに美しいのかって聞きたいんじゃないの?」
ナタリー「それもある(笑)」
BJ「エンジェルはダイヤのようなもの。作ることはできない。見つけなきゃいけない。エンジェルひとりひとりがそれぞれ違う個性なんだ、というようなことを教えてくれるんですよね」
ディラン「ええ、だから、みんなで助け合って頑張ろうって思ったの。誰が欠けてもダメなんだって。大切なのは仲間だから」

BJ「それから、忘れちゃいけないのが、伝説のエンジェル、マディソン・リーですね。ナタリーさんの白い水着がまぶしかったですが、マディソン・リーは黒で対抗してきました。白と黒で、天使と堕天使の対比という意見もありますが」
ナタリー「水着対決でも、実際の対決でも、タフな相手だったわ(笑)。でも、どこかで彼女は方向を間違えてしまったのね、悲しいけど」
アレックス「彼女の武器は拳銃。それに対して、あたしたちは拳銃を持たないから大変なの」
ディラン「拳銃持ってみる? 第3作で」
アレックス「やっぱり邪魔くさいかな」
BJ「スパイダーマンみたいに街の中を飛んだり、007ばりの荒唐無稽アクションがあったり」
ディラン「ヘリに飛び付くところとか、もろ007ね」
BJ「いろんな映画のパロディと思われるシーンが入っていて楽しいですよね
ナタリー「ただ、お馬鹿なだけじゃないのよん」

BJ「エンドタイトルが終わったあとで、スプリンクラーでずぶ濡れになったあとのシーンがありますね。だから、最後の最後まで席を立たずに観ていなさい、っていうのに、すぐ帰る人が絶対いるんですよね」
アレックス「最後まで観ててくれてありがとう、っていう、お客さんへのサービスかな。ちょっとしたおまけよね」
BJ「あれはほんとに、びっしょびしょになっちゃったんですか? はしゃいでましたね、みなさん」
ナタリー「『雨に濡れても』を歌ってるB・J・トーマスの気分ね」
ディラン「あなたもB・Jだから、トーマスさん?」
BJ「いえ、あの、親戚です(笑)。きょうは長い時間おつきあいいただきまして、ありがとうございました」
ナタリー「なにか事件があったら、呼んでね」
アレックス「東洋人同士、がんばっちゃうわよ」
ディラン「呼ぶなら、あたしがお婆ちゃんになる前にね(笑)」

そのあと、別れ際に、3人にキスをされたBJであった。
夢うつつ状態のうちに、目が覚めた。ほんとに夢だった。
(…って、夢オチかよっ!)

なお、やたらに(笑)とありますが、実際はほとんどの時間、(笑)だらけの楽しいお話でした。

出演
ナタリー・クック…キャメロン・ディアス
ディラン・サンダース…ドリュー・バリモア
アレックス・マンデー…ルーシー・リュー
BJ…本人
〔2003年7月26日(土) ワーナー・マイカル・シネマズ 大井〕



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