判決、ふたつの希望

L'INSULTE
監督 ジアド・ドゥエイリ
出演 アデル・カラム  カメル・エル=バシャ  リタ・ハーエク  カミール・サラーメ  ディヤマン・アブー・アッブード
脚本 ジアド・ドゥエイリ  ジョエル・トゥーマ
撮影 トンマーゾ・フィオリッリ
音楽 エリック・ヌヴー
2017年 レバノン・フランス作品 113分
好き度☆☆☆


単一民族の国にいて良かったよ。
ちょっとした、いさかいから裁判へ、そして国家的問題にまで大きくなって。

結局は、おさまらないのだ、気持ちが。
わかってはいても。
これこれ、こういうことがあった。だから許しがたい。それが心の奥に沈殿しているから、新たに何かがあると、強く反応してしまう。

これは、もう、「許す」しかなかろう。と言うだけなら簡単で、そこがそれ、人の気持ちだから難しい。

私にとっては、胸に迫らず、ちょっと惜しい。
ドラマには、のめり込むタイプなのだが、今回はそこまでではなかった。
たぶん、謝罪しろと求めた男が意固地すぎると私が感じてしまう時間が長かったからか。
なにしろ、彼の意固地な理由らしきことが判明するのが最後のほうだったからね。

それでも、レバノンという国がもつ問題点を教えてくれる意義は、もちろんある。
「シャロンうんぬん」の意味は、しばらく後になって、シャロンがどういう人物なのか説明があってから、なるほどと、ようやく理解した。
知らないというのは、困るねえ。




〔2018年9月24日(月) TOHOシネマズ シャンテ〕


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