ボヘミアン・ラプソディ

BOHEMIAN RHAPSODY
監督 ブライアン・シンガー
出演 ラミ・マレック  ルーシー・ボーイントン  グウィリム・リー  ベン・ハーディ  ジョセフ・マッゼロ  エイダン・ギレン  トム・ホランダー  アレン・リーチ  マイク・マイヤーズ
脚本 アンソニー・マクカーテン
撮影 ニュートン・トーマス・サイジェル
編集・音楽 ジョン・オットマン
2018年 イギリス・アメリカ作品 134分
好き度☆☆☆☆


フレディ、そして、クイーン!

これだけ似た感じ(見かけ)で、しかもパフォーマンスが違和感なくできるキャストが見られるだけでも、すごい。
それでなければ、映画はつくれないといってしまえばおしまいではあるが。

ほぼすべての曲を聴いているビートルズとは違い、クイーンの曲はベスト盤や、あとは数枚しか聴いたことはないが、かっこよくて大好きなバンドだ。
フレディ・マーキュリーのカリスマ性、バンド全体としてのパワー。

中学か、高校のときだったか、生徒自身が自分の好きな音楽のレコードを発表する、という授業があって、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」をかけてくれた生徒がいた。
そのとき初めてクイーンを聴いたと思うが、これはすごい、こんなのは聴いたことがない、と感じたものだ。
ドラマティックで迫力があって、なにより、シャウトもハーモニーも、全部かっこいい!
かといって、その後、ハマりはしなかったのだが、記憶が残っているということは、ものすごく印象的な音楽だったことは間違いない。

映画は、クイーンの本当の歴史と時系列的に多少ちがうとかいう話も聞くが、映画的な(劇的にするような)アレンジは当然あっても仕方がないと考えなければならない。

映画を観る限り、わりとスムーズに売れていったような印象を受けた。「Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)」にたどり着くまでも順調。

「Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)」の「ガリレオ」連発のレコーディングの様子だったり、「We Will Rock You(ウィ・ウィル・ロック・ユー)」の3拍の足踏み・手拍子とか、「Another One Bites The Dust(地獄へ道づれ)」のベースラインを爪弾くとか、クイーン好きな観客が見ていて嬉しくなるような、印象的な部分を突いてくる。
こういうのは、「魅せ方」が上手い!と言いたい。

フレディの出自を初めて知ったほどで、ファンとは言えないかもしれないが、知っている曲しか流れなかったのもあって、とても楽しかったし、どうしてもフレディの運命を目の前にすると、泣けてしまう。
そのなかで完全燃焼のパフォーマンスを見せてくれるのだから、感動するなってほうが無理ではないか?

ラストのライブ20分ほど(の再現)は感動。オリジナルのパフォーマンスと見比べてみたくなった。

そして、監督がブライアン・シンガー(撮影の最終盤は降板したらしいが)だとは! 予告編で、ちっとも教えてくれなかったじゃないか!
はじめの、20世紀フォックスのファンファーレが、いつものバージョンではなくて、むむ、と思って聴いたのだけれど、なんと、クイーンのメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーによるものだという!

フレディ・マーキュリー、クイーンを刻みつけた、「ドキュメンタリー」ではなく「映画」として見事な作品。

立川の極音上映で観たのだけど、IMAXでも観てみようかな?




〔2018年11月11日(日) 立川シネマシティ〕


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