ヘレディタリー/継承

HEREDITARY
脚本・監督 アリ・アスター
出演 トニ・コレット  アレックス・ウォルフ  ガブリエル・バーン  ミリー・シャピロ  アン・ダウド
撮影 パヴェウ・ポゴジェルスキ
編集 ルシアン・ジョンストン  ジェニファー・レイム
音楽 コリン・ステットソン
2018年 アメリカ作品 127分
好き度☆☆☆★


心ざわめく低音の旋律が効く。

母の葬儀、娘の普通ではない様子、そして母の遺品からオカルト書と手紙が見つかり…。

何が起きるのか、じわじわ不安感。
早くも中盤に最悪なことがあり、これはショックとともに、関連する人物の描写が抜群にリアルで、すごい。
こんなことあったら、みんなズタボロだよ! よく頑張ってるな!?

トニ・コレットさんの渾身の顔演技が、すごすぎて笑える(いや、笑っちゃいけない)。
長男が可哀想なほどの災難ふりかかり。クスリをキメて運転しちゃダメだけど、それ以外悪いことしてないよ?
生まれた家を呪うべきか。

音や急な動きで驚いたのは、一度だけ。それでも、じんわり締め付けられるような気持ちが持続して見入ってしまうパワーがある。
ぞわぞわする(の)が、おもしろい!
たとえば、運転席にぼんやり人影があるだけで、こわおもしろい!
監督(兼脚本)、わかってるね。
低音が持続するところと、音がなくなるところの効果も効いているはず。

ストーリー、キャスト、スタッフ、みな良し。
なにを継承しちゃってるのか? 逃れたいのに、ままならないというのが、すごく嫌だよね。

終盤になってからの内容が多少理解できていないのと、え、そこに行き着く? 最後に来て、意外性はそれほどないなとも思ったので星4つには行かないか。
また観て理解が深まったらいいので観たいと思うけど、観たくないとも思う。




〔2018年12月8日(土) ユナイテッドシネマ としまえん〕


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