翔んで埼玉

監督 武内英樹
出演 二階堂ふみ  GACKT  伊勢谷友介  麻生久美子  ブラザートム  島崎遥香  武田久美子  中尾彬  京本政樹  益若つばさ
原作 魔夜峰央
脚本 徳永友一
撮影 谷川創平
編集 河村信二
2018年作品 106分
好き度☆☆☆★


「こんにちは、二階堂ふみさん」

「なっ、なにを言っている。ぼくは百美(ももみ)というんだ。君はいったい誰だ」
「私はボーといいます。坊ではないですよ。埼玉のブロガーです。映画観ましたよ〜。あなたが『茶番』と言ってほめていた、あれ」
「う、あ、有田Pの番組だな」

「埼玉県民の私としては、やはり見ておきたくて。それにしても映画館は観客多数でした。自分たちの住んでいる埼玉がいじられるのを楽しむ、なんて自虐的、いや、心の広い、進んだ人種なんだろうと泣きました」
「泣くことはないだろう。それに、埼玉人という人種なのか」
「ボーイズラブ展開で、途中で、じつは女の子なんだ、となるのかと思ってたら、そうではなく」
「当たり前だ。ぼくは男だ」
「でも、二階堂ふみさんだから、かわいいのであって、私も観る意欲がわいたわけで」
「ぼくは百美だ。百の美と書くから、美しいのはしかたがないんだが」

「私は埼玉に住んでいて実家が千葉で勤め先は東京です! 埼玉と千葉が戦って東京がセレブでワルで、もー、地元感満載でしたよ。あ、神奈川はちょっとアウェイですけど」
「うむ、実際、関東圏外の方々が観ても、多少、他人事のように思うのではないかと危惧はしている。親近感が」
「で、ららぽーと富士見で観たわけですが、もー、鶴瀬駅から20分もあれば余裕で歩けるんですね。バスもありますが埼玉県人なのでお金がないので歩いて、着いたと思ったら、映画館はららぽーとの敷地に到着した場所からいちばん奥にあるんですよ。そこからまた5分以上かかるので心が折れます。建物内で迷子になる時間を加味すると、けっきょく、駅から30分は見ておかないといけません」
「うん、なにを言っているのかな」
埼玉のことです」
「…とにかく、埼玉で埼玉県民とともに観るのが王道ではあるな」

「埼玉と千葉が直接激突しそうになっていましたが、あのあとどうなったのかがわかりません。あと、東京の学校にいた埼玉県人生徒が埼玉解放戦線に参加していましたが、あれ、いきなりすぎるでしょう。それに、二階堂ふみさんもGACKTも沖縄出身じゃないですか、関係ないけど」
「県庁所在地が、ひらがなだからな、さいたま」
「こまかいことは気にするな、と言いたいんですね、さすがです、二階堂ふみさん」
「ごまかしただけなのだが…それに、ぼくは百美だ!」

「なにしろ、おばかに笑って楽しめばいいですね!」
「ふみ! あ、まちがえた。ふむ!」
「やっぱり、二階堂ふみさんや!」




〔2019年4月14日(日) TOHOシネマズ ららぽーと富士見〕


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