名探偵ピカチュウ

POKEMON DETECTIVE PIKACHU
監督 ロブ・レターマン
出演 ジャスティス・スミス  キャスリン・ニュートン  ビル・ナイ  渡辺謙
声の出演 ライアン・レイノルズ
脚本 ダン・ヘルナンデス  ベンジー・サミット  ロブ・レターマン  デレク・コノリー
撮影 ジョン・マシソン
編集 マーク・サンガー  ジェームズ・トーマス
音楽 ヘンリー・ジャックマン
2019年作品 104分
好き度☆☆★


「眠くなってきた」

「ピカチュウ! ぼくの映画で眠くなるなんて失礼だチュウ!」
「ピカチュウって、そういう喋りかただっけ? それすら知らないボーなのであった」 
映画では、普通に喋ってたよね、きっと」

「だってさー、俳優がよく知らない人ばっかりだし、あ、ケン・ワタナベは有名だけど、セリフが重々しすぎるんだよね、ピカチュウ映画でだよ、ゴジラ映画ならいいと思うよね。合わないよね。ピカチュウもゴジラも、ワーナーとレジェンダリーの映画だから、ケン・ワタナベは、オマケでピカチュウに出たのかも?」
「ピカチュウ! なんてことを言うチュウ? ぼくの活躍を見なかったのかなー?」
「活躍したっけ?」
「うー、わう! WOW!」
「犬か。欧米か。古いな。お話も、まあ、子ども向けにしても面白くはない。子ども向けなら、かえって、しっかり面白くしないとダメなのよ」

「ポケモンを知らないから、つまらないんでしょ?」
「それはあるかも。知っていたら、あ、あそこに〇〇がいる!って喜ぶかもね。でも、かわいくないね、ピカチュウくらいだよ、かわいいっぽいの。ミュウツーはカッコいい系。あ、ビル・ナイも知ってた。出た途端に分かった! ビル・イル、ビル・アル、ビル・イナイ、いないいないビルー」
「ちょっと何言ってんのか、わかんない」
「サンドの漫才か!」

「でもでも、ハリウッドでポケモン映画なんて、ポケモンのワールドワイドな人気は理解できるでしょっ?」
「それはそうだね。人気があるというのは、まぎれもない、こまぎれもない、みじん切りだよね」
「ちょっと何言ってんのか、わかんない」
「三度三度サンドウィッチマンか!」
「暴走しないでください。ピカピカーって止めるよ?」

「うん、ぼくたち、探偵よりも漫才やったほうがよくない? そうそう、エンドロールのHONEST BOYZの歌は、わりとカッコよかったよ。日本語混じってるから、その部分、外国人にはわかんないだろうけど、英語の歌を聴く日本人みたいなもんか。あ、あとさ、ミュウツーって、ミュウワンとかミュウスリーっていないの?」
「……」
「あ、寝てる。じゃあ終わりにピカピカー」




〔2019年5月5日(日) 新宿バルト9〕


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