ドクター・スリープ

DOCTOR SLEEP
脚本・監督・編集 マイク・フラナガン
出演 ユアン・マクレガー  レベッカ・ファーガソン  カイリー・カラン  エミリー・アリン・リンド  クリフ・カーティス  ザーン・マクラーノン  カール・ランブリー  アレックス・エッソー
撮影 マイケル・フィモナリ
音楽 ザ・ニュートン・ブラザーズ
2019年 アメリカ作品 152分
好き度☆☆☆☆


おもしろかったー!

ほとんど、サイキック合戦なのだね。
「シャイニング」の続編だからといって、ホラー風味を期待したわけではないし、終盤は「あのホテル」が舞台になったので、続編としてのつながりもできている。

おおざっぱにいうと、「シャイニング」の強い力を持った少女アブラと、大人になったダニー(ダン)が、人間の生気を喰らう一団と対決する話。

一団のボスのローズを演じるのが、レベッカ・ファーガソンさんで、これがまた、いいんだなー。やってることは許せないけど、美人は悪女映えもして、映画を観るのが楽しい楽しい。

少年を血祭りにあげるところだけは見たくなかったけど、直接的には映さずに、最低限の節度は守っているのは、かろうじて、よかった。
この一団は、こういう酷いことをしていると提示しなければならないのだろうし、ここでアブラとローズがお互いを知るという重要な場面でもあるから、カットするわけにもいかないのか。でも、別の方法で表現してほしかったな…。

バーテンダーが、ジャック・ニコルソンに微妙に似た俳優なので、これはダンの父親として、そこにいるのか、別人なのか、しばらくわからなかった(笑)。演じているのは、「E.T.」の少年だったヘンリー・トーマス。
母親も微妙に違ったが、こちらは見るからに母子のシーンだったので、混乱はしない。

ローズが思念で(?)アブラの居場所を探索するシーンは、ローズの体が宇宙的に飛行するような、おもしろい映像を見せてくれたりと、サイキック合戦は、とても楽しかった。
そのわりに、小物メンバーたちは、ライフル射撃で簡単にやられたりするんですね…。

152分の上映時間を短くするには、ローズたちが映画館でスカウトした少女のエピソードを削ったりすればいいのかなあ、などとも思うが、なくすのも、もったいないし。

ダニーにシャイニングを教えた人、初登場場面は現在進行形の生きた彼だと思って、あれ? 映画の「シャイニング」では、ホテルで死んだんじゃなかったっけ? と思ったのだが。あの場面も幽霊か? 回想か?
(追記:最後近くのシーンで、アブラとダンが話をしていたということは、アブラのなかにはダンが出現可能なわけで、そうすると、ダニーと「シャイニングを教えた人」が会話することも可能だったんだ!? そういえば、そのあとのシーンでも会話してたっけ。)

それと、ラストシーンがよくわからない。おばあさんが、なぜに、あそこに?
(追記:アブラのなかにダンがいると考えると、ダンのトラウマのおばあさんをアブラも見ることができる。そして、今度は彼女がおばあさんをやっつけるということか。ということは、おばあさん、箱から出たまんまなのか?)




〔2019年12月7日(土) イオンシネマ 板橋〕


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