ミッドウェイ

MIDWAY
監督 ローランド・エメリッヒ
出演 エド・スクライン  パトリック・ウィルソン  ウディ・ハレルソン  マンディ・ムーア  デニス・クエイド  アーロン・エッカート  ルーク・エヴァンス  豊川悦司  國村隼  浅野忠信
脚本 ウェス・トゥーク
音楽 ハラルド・クローサー
2019年 アメリカ・カナダ・中国・香港作品 138分
好き度☆☆☆


あの、おおざっぱなエメリッヒ監督が、ミッドウェイ映画をつくる?
しかし、なんとなく観てしまいました。
日本側の主な配役は、山本五十六大将に豊川悦司、南雲忠一中将に國村隼、山口多聞少将に浅野忠信。
映画は開戦以前から始まり、山本大将が、日本をあまり追い詰めないように、とアメリカ側に語る。石油輸入8割をアメリカに頼る日本。輸出を止められたりしたら困るのだ。

真珠湾攻撃は、映画でも、いきなり始まった。奇襲という点ではアメリカ側の視点といえる。
意外だったのは、アメリカのお偉いさんが、自軍戦力がそれほどでもないようなことを言っていたこと。国力を考えれば圧倒的にアメリカ優勢じゃないかと思っていたので。開戦時の軍備はそうでもなかったのか。

ドゥーリトル少佐の東京空襲(空母にB25爆撃機を載せ、できるだけ日本に接近、洋上から発進。着艦はできないので、中国まで飛んで着陸する)、珊瑚海海戦のエピソードをちらっとはさみ、ミッドウェイ作戦へ。しかし、この作戦は、アメリカ軍に暗号を解読されていた。手を読まれちゃ、かなりの不利ですよね。

海上で敵を発見すること、魚雷を艦船に当てること、飛行機から爆弾を艦船に当てること…わりと簡単じゃないのかと、前には思っていたのだが、じつはかなり難しいのかと、最近では考えを改めている。
本作でも、急降下爆撃では、ずいぶん空母に肉薄しているなあと感じた。そのくらい接近しないと当てられないのかも。敵艦の近くを飛ぶ時間が長ければ、撃墜される可能性も高くなる。恐ろしや、でも、やらなきゃなのだね。

日本軍の航空機が、ミッドウェイ島を攻撃するための陸用爆弾武装と、艦隊攻撃のための魚雷などの武装を交換するのに手間取っているうちに、アメリカ軍の航空機に空母がやられてしまった、というのが定説で、映画もそういうふうに描いてはいる。
ただ、日本側の人物のセリフが戦闘時の騒音のせいもあるのか聞き取れなくて、わかりにくい。英語字幕は出ていたが、日本公開にあたっては日本語字幕が欲しいくらいだった。




〔2020年9月25日(金) イオンシネマ 大井〕


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