プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章

監督 橘正紀
声の出演 古賀葵  関根明良  大地葉  影山灯  古木のぞみ  飛田展男  土師孝也  沢城みゆき  飯田友子
脚本 木村暢
音楽 梶浦由記
2020年作品 54分
好き度☆☆☆★


テレビシリーズ第1話を彷彿させるような入り方で乗せられていく。

私の場合は、2017年放送のテレビシリーズを、この正月にまとめて見ていたので、記憶も新しい。
アンジェ役の今村彩夏さんは2018年に引退、劇場版の本作から古賀葵さんに交代しているので、一抹の不安はあった。
しかし! まったく違和感なし! 似たような声で演じられる声優さんを選んだのだろうけれど、それにしても、である。感嘆の域。

女の子たちがスパイを!? しかも、プリンセスまで交じって!? というのが売りになるわけだが、今回は、そのスパイのところが、ちょっと難しく、二重スパイの話になる。頭を使う。
それにアンジェとプリンセスの関係って、どうなってるの? とか、なぜ飛べる? とか、いきなり映画版を観た人には、とまどいが生まれるのでは。…ここでも頭を使いそう。

なんにしても、テレビシリーズからの雰囲気(世界観)をばっちり引き継いでいて、私には面白い
中盤からは、頭脳戦めいた駆け引きっぽいことも多くて、アクション的には不足かもしれないが、まだ、先はある。なにしろ第6章まであるのだ! 第1章のみで、とりあえずのお話は、まとまっているけれど、未解決部分は当然ある。
第2章が秋公開で、そのペースでもしも行くならば、2023年秋に終わるのかい!? 「スター・ウォーズ」じゃないんだからさ…。

第1章が54分なので、テレビ版ならば2話分の長さ。6章あるということは、テレビ版なら12話で、1クール分。
テレビシリーズを2話ずつ映画館で上映しているともいえそうだが、やはりスクリーンの迫力は違う。1400円を出して観にくるのかどうか。いつかテレビでやるかもしれないとき、またはディスクが出るまで待っているのか。
みんながどういう選択をするか、ファンならば観にいくだろうけどね。




〔2021年2月21日(日) TOHOシネマズ 池袋〕


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