アイの歌声を聴かせて

脚本・監督 吉浦康裕
声の出演 土屋太鳳  福原遥  工藤阿須加  興津和幸  小松未可子  日野聡  大原さやか  浜田賢二  津田健次郎
共同脚本 大河内一楼
キャラクター原案 紀伊カンナ
キャラクターデザイン・総作画監督 島村秀一
音楽 高橋諒
2021年作品 108分
好き度☆☆☆☆


ちょっと感動的な歌がはじまったら、すぐ泣くからさ、ま、ほっといてよ。

タイトルに、歌声を聴かせて、と入っているのに、ミュージカル風なことを、ちっとも考えていなかった。
だから、シオン(土屋太鳳)が歌い始めたときは、不意打ちを食らったように感情が動いて涙があふれた。しかも、え、ここで?だし!
私をてっとりばやく泣かせるには、ぐっとくる歌がいいのだよ。アニメでも音楽系が好きなのは、そんな理由もある。

制作会社が「J.C.STAFF」と出て、おおっ!と思った。なにしろ最近でも「死神坊ちゃんと黒メイド」「現実主義勇者の王国再建記」「EDENS ZERO」、ほかにも「まちカドまぞく」 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」とか、これ、どこが作ってるんだろうとクレジットを見ていると、J.C.STAFFと出るのだもの。一目置いてる、えらそうな私だ。

土屋太鳳さんが、また、これがAI(人工知能)的な発声に、ぴったりなんだよね。なんで?
AIが進化して、日常生活が多少その恩恵をこうむっているように見える近未来。
詩音(シオン)が学校の生徒として5日間、ロボットだとバレなければ、実験は成功する。だが、なぜか詩音はサトミ(福原遥)が「幸せ」かどうかをしきりに気にする…。

心の清い者、これこそシオンである。(「教義と聖約」)
なぜ、タイトルが「シオン」でなくて「アイ」なのか。AI(エーアイ)が愛を抱く世界か。

ああ、そうか、ちゃんと見守ってくれているのか…私の場合も、きっと。




〔2021年11月14日(日) TOHOシネマズ ららぽーと富士見〕


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