劇場版「オーバーロード」聖王国編

映画版ならではの、ひとりの戦士の成長譚になっていた。

聖騎士団の従者という立場のネイア・バラハ。この映画版で初登場である。見た目がアレなので、たまーに女性らしい言葉遣いをすると、あ、女の子なんだっけ！？と思う。声は青山吉能さん。ぼっちちゃんと同じ中の人の出している声だなんて気づきもしない。そういう声優さんは好き。

騎士団の団長が、まー、石頭というか、公式サイトでは「正義感をもつ一方で、思い込みが強く融通が利かない」とあり、はたから見ていると、そこにあきれる、嫌いになる、そんな人物の典型。なるほどねえ、と反面教師の教材にしてほしい。（誰が？）

魔導王アインズ陣営からは、なんと、アインズ自身が出張って、ほぼ単独の活躍。アルベドやデミウルゴスが少し出てくるが、シャルティア、アウラ、マーレ、ナーベラル、ルプスレギナ…まったく出ない！
中盤以降は、シズちゃんがネイアのバディとして活躍したので、ちょっとは、女の子成分で、うるおったが！

観ていくうちに、これすべてアインズ側の手のひらの上、そうした筋書きなんだなあと思いをいたすと、アインズ陣営は人殺しの魔人どもではないか、いや、ゲーム世界っぽいから別にいいのか、なんてことも考える。