1983年7月21日、小泉今日子さんの6枚目のシングル「半分少女」が発売される。

Webの百科事典「ウィキペディア」によれば、オリコンでは初登場で4位、年間56位で、20万枚を超すセールスを記録している。
歌番組の「ザ・ベストテン」での最高位は4位。


(c) Victor Entertainment, Inc.


1.半分少女
作詞:橋本 淳、作曲:筒美京平、編曲:川村栄二

2.ココナッツ・ドリーム
作詞:橋本 淳、作曲:筒美京平、編曲:川村栄二

プロデューサーの田村充義(みつよし)さんによると、「半分少女」は、前回(5枚目)シングルの「まっ赤な女の子」 と同時期にできあがっていた。
しかし、「春風の誘惑」 (4枚目のシングル)の次に「半分少女」をもってくると、あまりイメージが変わらないということで、田村さんが強く推して「まっ赤な女の子」を先にリリースしたようだ。
小泉さんは「半分少女」について、「メロディの進行がこれぞ歌謡曲!って感じで、シンプルで分かりやすくて好きでした」という。(アルバム「WHISPER+2」の解説より)

インパクトのある「まっ赤な女の子」の発売から、わずか2か月半、彼女はテレビ番組のなかで新曲を歌い始め、新たな魅力をお茶の間に運んだ。

まず「半分少女」というタイトルが、とにかく効いている。
半分少女だったら、あとの半分は何だ? オンナか!? と青少年の妄想をドキドキ刺激する(かもしれない)。
エロ本やエロビデオのタイトルにまで、「半分少女」が使われた。(当時は、松田聖子さんや中森明菜さんの曲名なども無断借用されていたのだ。)

まさに、半分少女な恋心が、彼女の素直な歌声と素直な曲調によって、みずみずしく表現される。シンプル・イズ・ザ・ベストともいえる名曲。

英語の一部分がは「ホーミタイ」と聞こえる。もし、その前に、掛け声っぽく「あ」と言ったなら、「あほーみたい」になるなあと考えて、ひとりで笑って、時々「あほーみたい〜」と歌っているのは、なにをかくそう、私です。すいません。


B面の「ココナッツ・ドリーム」は、南国っぽい演奏で始まる軽快な曲で、体がリズムに乗って揺れてくる。
私が好きな、例の「裏返りボイス」が聴けるうえ、甘〜い歌い方なところもあって、とろけてしまう。




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