1984年3月5日、カセットテープ2本組で「KYON KYON倶楽部」を発売。

カセット2本入りということでは、半年前の1983年9月5日に発売された「SEPARATION KYOKO」と同じだが、入っている箱は今度のほうが2倍以上大きい。
「アイドルパック」という名称も書かれているが…。



「SEPARATION KYOKO」では、洋楽カバー3曲とオリジナル3曲プラスおしゃべり、だったが、今回はオリジナル6曲プラスおしゃべり、になっている。まあまあ、似たような構成ではある。
なぜ、この頃に、カセットでの商品発表が続いたのか。カセットテープで音楽を聴く需要が大きかったのかなあと考えてみると、たしかに自分自身、携帯型のカセットプレイヤーを使っていたっけ。
CDウォークマンが出たのが、この年、1984年ということで、これ以後はカセットの発売は減ったのだろうなあ。


1本目のカセットのSide 1 は、

1. クライマックス御一緒に
作詞:森 雪之丞、作曲・編曲:井上 大輔
1月1日に発売された8枚目のシングル曲(あんみつ姫名義ではあるが)で、キョン2ディスコグラフィ(15)で紹介済。
ただし、間奏でトランペットが入ってくるところにアレンジの違いがあるように思える。

2. JAJAUMA コネクション
作詞:康 珍化、作曲:網倉 一也、編曲:難波 弘之
わたしのことだけ心配してほしいから、じゃじゃ馬みたいに振る舞う。独占したいから、愛してるから、じゃじゃ馬…。
かわいい風でポップな曲。

3. アゼリアの旅
作詞:湯川 れい子、作曲:網倉 一也、編曲:難波 弘之
スローでムーディー、聴いていて、いい心地になる。
ひとり旅のホテルの窓辺にアゼリアの花が…きれいな風景がイメージできちゃいますね〜。



1本目のカセットのSide 2 は、

1. 逆光線ボーイ
作詞:康 珍化、作曲:井上 大輔、編曲:大谷 和夫
エレクトリックな前奏に始まる、小気味のいい、ノリのいい曲。
ライブでやれば、ノリまくること間違いなし、ファンの間でも、かなり人気があったと思う。

2. No More Lover Chase
作詞:秋元 康、作曲・編曲:馬飼野 康二
かっこいい的な曲ですね。
もう恋人なんて追いかけない、ひとりで生きていける! って、今ここに私がいますので考え直してください。

3. 東京モガ
作詞:康 珍化、作曲:井上 大輔、編曲:大谷 和夫
モガというのは、モダン・ガールのこと。くわしくは検索してね。
これも、ノリはいいですよ〜。



2本目は「おしゃべりカセット」。20分弱。
Side 1で注目なのが、《Kyon Kyonコール傑作集!!》として、「艶姿ナミダ娘」と「春風の誘惑」に、親衛隊がどんなコールをつけているかを、実際に歌に乗せて聞かせてくれている。親衛隊を呼んで録音したんだろうかねえ…。
親衛隊のコールのセリフまで書かれている歌詞カードがなかったら、なんて言ってるか分からないところも、いっぱいある。

親衛隊のコールには、慣れるまでが大変で、1回か2回は笑ってNGを出しちゃう、と語るキョンちゃん。(「キョンちゃん」もコールの中にある。)
「か・り・あ・げ」とか「ちえみに聞いたエレベーター あごでボタンを押さないでー」のコールには笑ってしまうよね。
ちえみ、というのはお友達の歌手・堀ちえみちゃん。

そのほか、昼メロを1人で演じてみたり、「誰にでもできるミエの張り方」講座、具体的には、ボーイフレンドがいるように見せかけるにはどうしたらいいかなど。
脚本があるにしても、楽しく、おしゃべりするから、いいんですね。


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