1984年3月21日、小泉今日子さんのデビュー2周年の日に、9枚目のシングル「渚のはいから人魚/風のマジカル」(両A面)が発売される。

およそ3か月に1枚、シングル曲をリリースするのが当時のアイドルにとって普通だったとはいえ、2年間で9曲というのは、今考えると、その数の多さに驚いてしまう。
それだけファンは、次々と、いろいろな歌を楽しめたわけで、ありがたいことだった。



渚のはいから人魚
作詞:康 珍化/作曲:馬飼野 康二/編曲:馬飼野 康二

「渚のはいから人魚」は、Webの百科事典「ウィキペディア」によれば、オリコンでは初の第1位を獲得(年間では第25位)。売り上げは33万枚。歌番組の「ザ・ベストテン」での最高位は4位。
この年は、大晦日の第35回紅白歌合戦に初出場が決まり、これが出場曲目となる。番組で対戦したのは、同じく初出場のチェッカーズだった(曲目は「涙のリクエスト」)。

イントロ、そしてコーラスが始まるところから、もうノリノリ。体が自然と揺れますね!
「渚」と歌うには、発売日はまだ3月で、超先取り。

よく知らない人は、この曲、「渚のハイカラ人形」と思っていたりする。
「はいから人魚」という不思議なネーミングも、キョンキョンの路線(?)にバッチリはまってるわけですね。

私にはCDで聴くと、どうしても「大きくエンジン」と聞こえるところがあって。というか、「エンジン」と言っているとしか思えないのだが…。でも、「エンジン」だと意味が通らない。YouTubeでの歌では、しっかり「NG」と言っている。

男の子は少し悪いのがいい、という歌詞には、私は反対します。「ちょい悪」なら、よさそうかもしれないけどさ。


風のマジカル
作詞:湯川 れい子/作曲:NOBODY/編曲:鷺巣詩郎

東宝映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』のエンディング主題歌だったが、現在は版権の問題で、映画のDVDなどには入っていないらしい。だとすれば、それは大変残念なこと。
こちらも、とてもいい曲で、「渚のはいから人魚」に負けないほど好きだな〜。
ドラえもんのアニメなんだけど、大人びた歌詞だなあと、多少思います。

映画のエンディングでは、短縮版で入っている。


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