1985年6月8日、KYON2名義で12インチシングル「ハートブレイカー」発売。

「ヤマトナデシコ七変化」の12インチシングルでも、KYON2名義で曲を発表していたキョンキョン、今度は、まったくの新曲で、かっこよく来ました! A面が「ハートブレイカー」、B面が「太陽の誘惑」。オリコン最高順位6位。
12インチシングルも含めると、小泉今日子さん15枚目のシングルとなる。
「ハートブレイカー」は、コンサートですでに歌っていたと思うが、7月3日には「夜のヒットスタジオ」でも披露した。バックミュージシャンはコンサートと同じく、LIGHT STEPだった。



「ハートブレイカー」
作詞:高橋 研・高見沢 俊彦/作曲:高見沢 俊彦/編曲:井上 鑑

名曲「The Stardust Memory」の作詞・作曲・編曲チームが再び。
グラサンかけた別人格(?)KYON2のための、激しい曲になってます! ただし、KYON2(キョンキョン?)の歌は生粋のロックンローラーのようにシャウトしたりはせず、いつもとそれほど変わらない。でも、なにしろ曲がカッコよくて、当時は「おおー!」と多少びっくり、多少感嘆、楽しいことを、好きなことをやろう! アイドルのキョンキョンではできないことをやろう、というキョンキョン・サイドのメッセージを受け取っていた気がします。

ドラマ仕立てっぽい曲で、雨の音で始まり、テレビの音、クルマのドアを閉める音、KYON2のセリフ、前奏。
7分ちょっとの曲で、歌い始めるのが2分過ぎ。
リードギターのうなりがハードロックっぽくて、かっこいいんです。編曲がイケてるよなあと思う。キョンキョン、スタッフに恵まれてるよ!
最後も雨音、靴音、つぶやくような歌の一節で終わる。

♪ホンキなのね 心変わり もう何も言わないで


「太陽の誘惑」
作詞:高見沢 俊彦/作曲:高見沢 俊彦/編曲:井上 鑑

先日、久しぶりに(何十年ぶりか?)聴いたとき、あ、こんな曲あったよ、あったよ!と、すごく懐かしかった。2007年発売の紙ジャケ「Flapper +3」で、はじめてCD音源になったのだから、長らく聴いていないのも当然か。
「ハートブレイカー」よりもポップさがあって、かわいく、愛嬌がある。曲に乗って体が動いてしまうような楽しさがある。個人的には「ハートブレイカー」より好きかもしれないし、キョンキョンには合っていると思う。(この曲は「歌手KYON2」設定だけどね。)

波の音から始まり、コーラス、前奏、ラジオDJのコールがあって、7分半ちょっとの曲のうち、1分半あたりから歌に入る。途中で「チュッ」とキスをくれちゃうし!
最後はジャズっぽい演奏のなか、靴音と、クルマのドアを閉める音(A面の「ハートブレイカー」とリンクさせているのか)、KYON2の英語のセリフ(いかにも日本人の英語のたどたどしさが、ちょっと恥ずかしいが、それも愛嬌だ)、そして「チュッ」で終わる!

♪誘惑の夏 燃える太陽 まばゆい光のシャワー浴びながら

参考:ウィキペディア 小泉今日子




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