2021年2月14日以来の、キョン2ディスコグラフィ。

とにかく、余裕があれば、まずは映画記事、そしてアニメに時間を割き、音楽となればアニメ・ゲーム派生の「IDOLY PRIDE」と来るから、キョンキョンまでたどりつかない。
たまには書かないと終わらないぞ!と一念発起(ぎょうぎょうしい)。

1985年11月あたりからの再開となるが、さて、この頃、“少女に何が起ったか”。

11月21日、17枚目のシングル「なんてったってアイドル」発売。

「なんてったってアイドル」
作詞:秋元 康/作曲:筒美京平/編曲:鷹巣詩郎



キョンキョンをアイドルとして語るとき、必ずといっていいほど紹介される曲となるほどのインパクトをもって登場した。
インパクトを高めるのに効果的だったのは、“なんてったってアイドル、なんてったってアイドル”のサビから曲に入ったことだろう。それを聴かせて、えっ!?と耳をそばだてさせ、あとの部分も集中して聴かせ、見せるわけだ。

タイトルからして言い切ってる。「なんてったって」だよ! 「アイドル」だよ!(この曲名は、秋の新曲のタイトルを公募し、17万通を超えるなかから「なんてったって」と「アイドル」の部分を選んでつなげたもの。)
歌詞を聴けば、どうよ、わたしはアイドルよ! アイドルはやめられないわ! 開き直りとはいわないが、アイドルで悪い? アイドルはすばらしいのよ! と自己顕示、はじけっぷりを見せつけるのである。
本人を含めて皆が言うし、皆が認めるところだが、キョンキョンにしか歌えない(似合わない)究極の曲の爆誕だった。

この曲を歌いつつ、なだれ込んでいく1986年を振り返って、のちに小泉さんは「ふざけてました。(中略)テレビとか、自分の思い通りにいかないじゃないですか。だから、すごい反抗して過剰なパフォーマンスをしてたような気がします」と言っているが、この曲のノリも、それを助長したことは間違いない。

とはいえ、個人的には、これが大好き!という感情には、当時から、なっていなかった。
インパクトがあっても、いわば、このくらいやっても当たり前の器である、と評価していたのだ、キョンキョンを。だから、普通の新曲のような思いで受け取っていた。

オリコン初登場1位、歌番組の「ザ・ベストテン」「ザ・トップテン」最高位1位は、話題性からしても当然といえた。

カップリング曲は、
「背徳の令嬢」
作詞:森雪之丞/作曲:中崎英也/編曲:船山基紀


1985年12月25日には、VHSの「ドキュメント〜走り続けるミス・ヒーロー今日子〜」が発売。

「ドキュメント〜走り続けるミス・ヒーロー今日子〜」



1.The Stardust Memory (インストルメンタル)
2.なんてったってアイドル
3.純わる過激ハ粋ッ美人 (未発表曲)
4.素敵にNight Clubbing (インストルメンタル)
5.ウインク・キラー (ライヴ)
6.Flapper (ライヴ)
7.Rock me 〜騒ぎたりない夜の為に (ライヴ)
8.ハートブレイカー (ライヴ)
9.迷宮のアンドローラー (ライヴ)
10.派手メに真面目 (未発表曲)
11.U・BU (未発表曲)
12.ラブコールをアンコール (ライヴ)
13.The Stardust Memory (ライヴ)
14.二人 (ライヴ)
15.常夏娘 (インストルメンタル)

これは観たと思うが、現在、手元には見当たらないので、コメントのしようがない。ライヴでは体操着姿がある。


1985年12月31日には、「第36回NHK紅白歌合戦」に出場。
前年につづき、2回目。曲目は「なんてったってアイドル」。



これは、なに? の奇抜な衣装。当人じゃないのに、なんとなく恥ずかしい。いや、当人はノリノリだったんだろうな。


このころのラジオ番組をまとめておくと、

「所ジョージと小泉今日子の おしゃれのれ!」(1984年〜86年、TBSラジオ)
「小泉今日子 おきょんな夜だから」(1985年〜86年、ニッポン放送)
「キョンキョン話がE」(1985年〜86年、文化放送)

このあたりは、まったく聴いていなかった。ラジオは、もともと聴く習慣がなく、キョンキョン・ファンなのに、ラジオトークは聴かなくてもいいや、と思っていたのか。

CMでは、

「MSXパソコン・io(イオ)」(1985年、ビクター)
「ベンザエース」(1985年〜90年、武田薬品工業 )
「コアラのマーチ」(1985年、ロッテ)
「ガーナミルクチョコレート」(1985年、ロッテ)
「カルディア」(1984年〜85年、富士フイルム)
「タンデム」(1985年、富士フイルム)

などがあった。ほかにもあるかもしれない。CMは録画や紙媒体などで収集しようとしたら、常にアンテナを張っていなければならないし、すごく手数がかかったと思う。

参考:
月刊カドカワ 1990年10月号

(c) Victor Entertainment Corp. (c) NHK




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