1982年の夏か秋に、彼女が出演したCMで印象的なのが「グリコアーモンドチョコレート」。
「太陽にほえろ」のラガー刑事役でも人気があった渡辺徹と共演、曲も渡辺の「約束」が使われた。
歌詞の一部とメロディは忘れていない。
それにしてもキョンキョン、かわいかったなあ。顔が、ぷくぷくだけど。



映画「十階のモスキート」に出演したのは、歌手デビュー前という話もあり、撮影時期は分からないが、映画の公開は1983年7月2日になる。

3枚目のシングルが、1982年9月21日に発売される。「ひとり街角」。
歌詞に出て来るので、タイトルも「ゆれる街角」かと思いがち。実際にも、そのタイトル案であったようだが、結果的には「ひとり街角」となった。

1.ひとり街角
作詞:三浦 徳子、作曲:馬飼野 康二、編曲:竜崎 孝路

2. Teenageどりーむ
作詞:HEARTS、作曲:鈴木 キサブロー、編曲:萩田 光雄



シングルの1曲目も2曲目も、ほかの歌手が歌った曲のカバーだった彼女にとっては、「ひとり街角」が初めてのオリジナル・シングルとなる。
当時は、かんたんな「振り」を覚えたものだが、もう忘れてしまった。動画を見たら思い出すだろうけど。

オリコンでは13位。テレビの歌番組「ザ・ベストテン」には10月21日の1週だけ10位に入った。「ザ・ベストテン」年間67位。
のちに「艶姿ナミダ娘」「渚のはいから人魚」「100%男女交際」といったシングル曲も書いてくれることになる、馬飼野康二が作曲。

彼にもらったブローチを落としてしまい(ふざけてブラウスの端っこにつけるから!)、失恋におびえる少女の不安な心理を歌い上げた秀作といえましょう!(笑&マジ)

カップリング曲の「Teenageどりーむ」は、甘酸っぱいポップなラブソングの好編。
「はやすぎるのは嫌、遅すぎるのもダメ」というのは、よ〜く考えると、ちょっとエッチ。…かもしれない。…いや、エッチだろう。
歌い方が色っぽい部分が。意識はせずに感情を込めただけなのだろうけど、思わず色っぽい。

彼女が賞レースにかかわったのは、このデビューの年くらいしかない。
8月19日の「第7回日本テレビ音楽祭」で「素敵なラブリーボーイ」で最優秀新人賞を受賞。10月の「第12回銀座音楽祭」では「ひとり街角」で金賞を得る。



うしろに「第12回」とあるので、銀座音楽祭だと思います。

同じく10月の「第15回新宿音楽祭」でも金賞を受賞したが、発表時に客席から生卵が投げられてキョンキョンの頭に当たってしまう。中森明菜さんが彼女を舞台の袖まで連れていってくれたという、いわゆる「生卵事件」だ。
CMで共演した渡辺徹のファンが嫉妬して投げた、という話もあるが、私は見ていなかったし、どのような真相なのかは分からない。

卵を投げたりするのは、アイドルに対しては全般的によくあったともいうが、ひどいことをするものだ。
でも、彼女は負けませんよ!


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参考:
あの日あのころ
ザ・ベストテンにランクインした曲を全て紹介します!
1982年賞レース
ウィキペディア
小泉今日子 歌の全曲集(第11版)




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