4枚目のシングルが、キョンキョン17歳の誕生日の翌日である1983年2月5日に発売される。「春風の誘惑」。

Webの百科事典「ウィキペディア」によれば、オリコンに初のベストテン入り。2週間、10位にランクされ、1983年度年間順位91位(オリコン)。セールスは総計15万枚近くだという。


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1.春風の誘惑
作詞:篠原 ひとし、作曲:緑 一二三、編曲:萩田 光雄

2.真夜中のレッスン
作詞:森 雪之丞、作曲:はしだ のりひこ、編曲:萩田 光雄

「春風の誘惑」で忘れられないのは、彼女が歌っているときにファンが応援してかける掛け声。テレビスタジオで歌うときには、もちろん聞くことができない。
シングル「ひとり街角」 キョン2ディスコグラフィ(4)の記事で書いたように、キョンキョン生卵事件というものがあり、そのことをネタにした掛け声が、新曲「春風の誘惑」で使われたのだ。
はじめの間奏で、「今日子の誘惑ナンバーワン タマゴにめげるな今日子は強い」とやるのだ。私は親衛隊じゃなかったから、正確なセリフはわからないが、これはインパクトがあった!
曲自体は、まだまだ、おとなしいもので、かわいこちゃんアイドル路線をはずれていない。


しかし、テレビ番組では歌われないB面の「真夜中のレッスン」のほうが、私は好きだった。
当時、私はファンクラブの女の子とキョンキョングッズの交換をしたことがあるが、彼女もこの曲が好きと言っていた。
ドラマティックで、ちょっと大人びた曲。それまでのキョンキョンの歌にない「かっこよさ」を感じていたように思う。いま聴いても名曲だ


この年、1983年には彼女のラジオ番組も始まった。文化放送の「吉田照美のてるてるワイド」の中で「キョンキョンワールド」という番組を持ったのだ。(のちに番組名は「キョンキョンランド」になる。)
何月に始まったのか覚えていないが…夜7時台だったか…10分ほどもなかったと思うが…いつも私はハガキを出していた。
ラブレターではないが、気持ちはそれに近かった。応援してるよ、と伝えたかったのだ。


4月からは、テレビ朝日系のドラマ「あとは寝るだけ」(全10話、木曜21:00〜、4月14日〜7月7日)に出演。



上の画像は、小泉さんじゃなくて、樋口可南子さん。キョンちゃんの画像は見当たらない。
10回のうち、大部分は見たと思うが、じつにシュールなドラマで、暗めな奇妙なムードが異彩を放っていた。
脚本が松原敏春、演出が久世光彦。久世さんは、このあとも多くのドラマで小泉さんを起用していくこととなる。
出演者はクセ者ぞろい。堺正章、三木のり平、樋口可南子、柄本明、戸川純、石井愃一、三戸部スエ、高田純次など。そんななかで小泉さん演じる「なつみ」役は、一服の清涼剤!?
これは、また見たいものだが、テレビ朝日さん、なんとかならないものだろうか。そもそもビデオは残っているのか?


次回は、ディスコグラフィとは違うが、彼女の初コンサートツアーを取り上げる予定。


参考:ウィキペディア
小泉今日子 歌の全曲集(第11版)




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