私の工房での過去の事故について書くことは恥ずかしいことでありますが、現実にどのような事故が起きたか知ることは、事故防止に役たつでしょう。 (1)3本足の作業用扇風機による事故・・・・回転している扇風機の位置を少し動かそうとしたら、扇風機が倒れかかったため、慌てて扇風機を抱えたところ、背面のネットの隙間から指が中に入り、左手薬指の腱を切った。1ヶ月入院・・・ <対策>金属羽根を使用禁止にし、ネットの目の細かいものに変更した。 (2)自動鉋の出口ローラーを清掃中、回転している ロ−ラーに手のひらを巻き込まれた。幸い内出血で済んだ。 <対策>機械操作マニュアルに注意事項追加。 (3)回し挽き用細幅バンドソーの刃に指を接触して 指先を切る。2〜3回あり。幸い病院に行くほどの事故は無し。しかし、バンドソーによる切り傷は肉が取られため治りにくい。 <対策>元々刃には安全カバーがあるが、さらに刃先近くに自家製のカバーを取り付けた。ただし、作業はしにくくなった。 (4)ハシゴが滑って転落。ハシゴの立てかけ角度が寝ていたため、下端が床を滑り、転落。幸い膝の打撲程度で済んだ。 <対策>上部にフックを付けた。 (5)ルーターの定規ねじが外れて刃に当たり、はじき飛ばされて眼鏡に当たり、ガラスが割れて、目に刺さった。ガラスは完全には取り除けず一部眼球中に残留したが、目に異常は無し。眼球中にガラスは残っても問題ないが、鉄片が残ると失明の恐れ大。 <対策>ねじを外すよう指導。 (6)ボール盤でキリがスケーティングを起こし、指を切る。円形の材料を傾斜させていたため刃の回転により材が回ってしまった。 <対策>円形に切る前に加工することを指導。クランプによる固定の厳守。 (7)超仕上げで、手を材料と送りローラーの間に挟む。 <対策・>送りローラーを取り外し、使用禁止にした。送りローラーは長尺用であるが、当工房では特に必要ない。 その他の機械による事故はありません。 |