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Johann Pasch
(1706-1769)
Design for an Apparatus erected on
the Celebration of the Wedding of the Dauphin de France in 1749


Paschは、フランスからのロココの影響を強く受けたスウェーデンの建築家です。
この仮設の建築物は、フランス王太子ルイ(ルイ15世の息子、またルイ16世の父親)の結婚に際しつくられたものです。


Weiss, Thomas

Basilicae metropolitanae Salisburgensis dedicatio:SS. Ruperti et Virgilii in eandem translatio, ad VIII et VII Cal.Octob. anni CIC. ICC. XXIIX. acta. Compendio. descripta. 
Salzburg, Christopher Kazenberger (1629)
155x186mm, 6 folding engraved plates
クリックで拡大 大司教国ザルツブルグの大聖堂は、1598年に焼失しましたが、1628年には、ロドローン公パリスのもとで、イタリア人建築家サンティーノ・ソラーリ(Santino Solari : 1576-1646)による新たなデザインで完成しました。 この本には、その大聖堂へ、聖遺物を移動するための行列の道程に建てられた様々な門の図版がおさめられています。
  また、この本は、オーストリア大司教図書室旧蔵書です。と言うことは、ザルツブルグ大司教の旧蔵書だった可能性もあり、それが稀書としての価値を一層高めています。

上のイメージをクリックすると、すべての図版を見ることができます。

上に示したような凱旋門が、どこまでリアルに造られたのか、正確にはわかりませんが、書割的なものでした。例えば,木の軸組みに、キャンパスを貼り、そこに絵の具で彩色したような仮設的なものだったと考えられています。このような,仮設の建築は、そのはかなさを表現してエフェメラル・アーキテクチャー(Ephemeral architecture)と呼ばれています。

下の17世紀後半のネーデルランドにおける凱旋門は、より複雑なデザイン要素が加わり、更に洗練されたものとなっています。同時に、その、書割的性格も、より強まっていると言えます。


Smidt, P.FR.

Hondert-jaerigh jubile-vreught bewesen in dese stadt ANTWERPEN ter oorsaecke van de herstellinge des geloofs in 't jaer 1585 door de glorieuse waespenen van sijne catholijcke majesteyt, onder t'beleyt van ... Alexander Farnesius ...
Antwerpen, H. Verdussen den Jonghere, 1685.
160x205mm, 15 engraved plates (3 folding) including portrait of Alexander Farnese

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ヨーロッパにおける商業の中心地であったアントウェルペンは、1566年に始まるプロテスタントによる独立運動に巻き込まれましたが、結局は、1585年にカトリックの勢力下におかれます。そのときから、ちょうど100年の記念時に、出版された書物です。
 Gasper Bouttats(c.1640-1695)の彫版による、アントウェルペンの市庁舎の装飾や、ルーベンスの華麗なデザインの流れを組む、贅をこらした装飾を施された凱旋門の図が、多数収められています。

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(Chalgrin, Jean-Francois Therese)

Arc de Triomphe de l'Etoile.
Paris, c1810.
10 engraved plates

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