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ハブスブルグ家の17,18世紀ウィーンでは、2つの著名な一族が、セノグラファーそして劇場建築家としての頂点にありました。ひとつは、ブルナチーニ(burnacini)父子であり、もうひとつは、ビビエーナ(bibiena)一族です。後期バロックの劇場建築、および、舞台デザインは、ビビエナ一族と共にありました。ビビエーナ一族による透視図法は、上述のブルナチーニの時代よりも、より複雑さを増すことで我々を幻惑させ、その豪華な装飾は、バロックのもつ過剰ともいえるエネルギーを存分に感じさせてくれます。

以下に紹介するのは、そのビビエーナ一族の時代における書物とドローイングです。

左下に示したドローイングは、ビビエーナ一族の中で最も傑出したジョゼッペ・ガッリ・ビビエーナの手によるものであると考えられています。また、右下のドローイングはは、18世紀初頭にビビエーナ一族のメンバーによって描かれた宮殿のファサードです。この2つのドローイングを見ただけでもその強烈な個性は、十分に感じることができます。

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ビビエーナ一族による舞台デザインは、フェルディナンドの手法に忠実に従っており、実際は、どのビビエーナによるものなのか、専門家にさえわからないものが多数あります。
左のドローイングも、正確にジョゼッペの手になるものかは、わからないようです。

上のイメージをクリックすると、図版を拡大して見ることができます。

Above left : Attributed to
Guiseppe Galli Bibiena Architectural study
Above right : A Member of the Bibiena family ( circa 1700 ) The facade of a palazzo

図版準備中クリックで図版を見れます。左は、ビビエーナ一族のデザイン手法を確立したフェルディナンド・ビビエーナ(1658-1743)により、学生のために書かれた教科書ですが、彼の透視図法理論、および、ステージデザイン手法が詳細に述べられています。

 

右側の本は、当時の蒐集家が、個人的に集めた図版を装丁し、書物としたものです。18世紀に活躍した3人のセノグラファーの作品が、集められています。  中でも、リギーニと、ジョゼッペ・ガリ・ビビエーナによる図版は、後期バロック舞台に生み出された空間のおもしろさを、存分に伝えてくれます。 画像を追加しました。(Feb.1/2009)

上のイメージをクリックすると、図版の一部を見ることができます。


Above left : Galli Bibiena, Ferdinando
Direzioni a'Giovani Studenti nel Disegno dell'Architettura Civile, nell' Accademia Clementina dell' Istituto delle Scienze...., Bologna, Lelio della Volpe 1764 (vol.1), 1753 (vol.2)
131 engraved plates, 105x193mm

Above right : 舞台デザイン版画集 (18世紀)
8 engraved plates by Pietro Righini, 5 engraved plates by Nicolo Michetti, 6 engeaved plates by Giuseppe Galli da Bibiena, 30x39.5mm

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