Alessandro Sanquirico(1780-1849)
The courtyard of a castle
Pen and ink with grey wash(289×385mm)
signed Alessandro Sanquirico invento e dipinse nell' S di Teatro della
Scala in Milano
with inscription `Luogo remoto nel Parco d'un Castello nelle Montagne
dell 'Asturia. Nel Merodrama Serio. Le Zingare dell'Asturia'
この作品は、カルロ・ソルバ（Carlo
Soliva） によるオペラ Le Zingare dell'Asturia （1817年にスカラ座で公演）のための舞台デザインです。
また、このドローイングは、有名な建築・装飾画コレクターであるLodewijk Houthakkerの所蔵品だったものです。彼の多岐に渡るコレクションの内容については、
Peter Fuhringの解説による２冊のカタログDesign into Art - Drawings
for Architecture and Ornament : The Lodewijk Houthakker collection, 1987に詳しく述べられており、この作品はカタログ番号945として写真入りでおさめられています。
彼のもとにあった作品は、現在、個人や、多くの美術館の所蔵となっています。サンキリコのドローイングに関して言えば、この作品を含め4つのドローイングが、Design
into Art に収められています（catalogue #945 〜 948）。 そのうち＃947 Piazza
with an Equestrian Monument and a Palaceと、#948 A
Palatial Garden with Circular Terracesは、現在、米国のNational
Gallary of Artの収蔵となっています。＃946 Ballroom at the
Ducal Palaceについては、今回紹介した#945ともにオークションに出品されたのですが、入手先については不明です。
また、これらの4つのドローイングは、1976年にアムステルダムで開かれたステージセットに関する展覧会De achtergrond belicht.
Ontwerpen voor het theater, 1580 - 1850.において、ファイファーや、ビビエナ一族のドローイング等とともに展示されています。
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