ビワハヤヒデのこと



ビワハヤヒデの魅力を一言で語ることは非常に難しい。
その走りに派手さは無く、容姿もどちらかといえば不細工だ。
しかし多くの人が彼に魅了され、今だに彼を訪ねるファンが後を絶たないのはなぜだろう。

「臥薪嘗胆」という言葉がある。
ビワハヤヒデほど、この言葉が似合う馬もいないのではないだろうか。
彼は最初から王者だったわけではなく、むしろ敗北者だった。
デビューから4歳春にかけての、G1競争3連続2着。
ライバル達が次々とG1ウイナーの栄冠に輝く様を、彼はいつも一番近くで見続けていた。
有り余る才能を持ちながらも報われない日々。
多くの人は、そんな彼の姿に自分自身の姿を投影していたのではないだろうか。

報われない日々を嘆くことなく、努力を重ねていればいつかきっと栄光は訪れる。
三冠最後のレース菊花賞で、彼はまさにそれを体現してくれたのだ。
あの時に見せた、まるで今までの自分を振り払うかのような走り。
それは、「臥薪嘗胆」を終え、新しい未来を掴み取ることの素晴らしさを教えてくれた。

そして、あの時の彼の誇らしげな姿は、10年近く経った今でも私の心を捉えて離さない。



シャルード
Sharrood
1983 芦
Caro
1967 芦
フォルティノ
1959 芦
Grey Sovereign 1948 芦
Ranavalo 1954 鹿
Chambord
1955 栗
Chamossaire 1942 栗
Life Hill 1940 鹿
Angel Island
1976 黒鹿
Cougar
1966 黒鹿
Tale of Two Cities 1951 鹿
Cindy Lou 1955 栗
Who's to Know
1970 黒鹿
Fleet Nasrullah 1955 鹿
Masked Lady 1964 鹿
パシフィカス
Pacificus
1981 鹿
Northern Dancer
1961 鹿
Nearctic
1954 黒鹿
Nearco 1935 黒鹿
Lady Angela 1944 栗
Natalma
1957 鹿
Native Dancer 1950 芦
Almahmoud 1947 栗
Pacific Princess
1973 鹿
Damascus
1964 鹿
Sword Dancer 1956 栗
Kerala 1958 鹿
Fiji
1960 栗 
Acropolis 1952 栗
Rififi 1954 栗


このページの写真は[Going Myway Alpha] の’とろっとさんだあ’さんより頂きました。
素敵な写真をどうもありがとうございます。