1993/04/18 3回 中山 8日目 晴(良)
10R サラ系4歳 皐月賞(G1) 牡・牝(定量) 芝2000

馬名
斤量 騎手 Time 着差 通過 上り
体重 厩舎
1 7 14 ナリタタイシン 牡4 57.0k 2:0.2 --- 18-17-15-12 34.6 3 426k 大久保
2 8 18 ビワハヤヒデ 牡4 57.0k 岡部 2:0.3 クビ 03-03-04-02 35.4 2 478k 浜田光
3 1 1 シクレノンシェリフ 牡4 57.0k 松永幹 2:0.5 1.1/4 03-03-04-02 35.6 4 482k 小林稔
4 2 4 ウイニングチケット 牡4 57.0k 柴田政 2:0.6 1/2 11-07-09-02 35.4 1 460k 伊藤雄
5 3 6 アンバーライオン 牡4 57.0k 田所 2:0.8 1.1/2 01-01-01-01 36.1 16 432k 鹿戸幸
6 8 16 ラガーチャンピオン 牡4 57.0k 藤田 2:0.8 クビ 11-13-12-11 35.5 14 478k 山内研
7 7 13 ステージチャンプ 牡4 57.0k 蛯名正 2:0.9 1/2 08-07-09-08 35.7 6 448k 矢野進
9 4 8 マイシンザン 牡4 57.0k 鹿戸 2:0.9 アタマ 15-17-15-16 35.2 13 502k 山本正
10 1 2 ツジユートピアン 牡4 57.0k 田原 2:1.0 3/4 02-02-02-02 36.2 5 514k 伊藤修
11 5 10 チアズエンデバー 牡4 57.0k 本田 2:1.2 1.1/4 11-07-09-08 36.0 15 466k 星川薫
12 4 7 サンエイキッド 牡4 57.0k 安田隆 2:1.3 1/2 15-15-15-15 35.7 10 452k 古川平
13 5 9 マイネルリマーク 牡4 57.0k 大塚 2:1.6 1.3/4 03-03-02-02 36.8 7 456k 高橋裕
14 2 3 マルチマックス 牡4 57.0k 横山典 2:1.6 アタマ 15-15-12-12 36.2 11 444k 橋田満
15 6 12 ドージマムテキ 牡4 57.0k 小島貞 2:1.8 1.1/4 08-07-04-08 36.7 8 478k 戸山為
16 6 11 ペガサス 牡4 57.0k 田中勝 2:1.9 クビ 08-07-15-18 36.4 12 454k 大和田
17 7 15 インターマイウェイ 牡4 57.0k 的場 2:2.2 1.3/4 11-14-12-12 36.8 18 450k 中村均
18 8 17 オースミポイント 牡4 57.0k 橋本広 2:2.9 4 03-03-04-16 37.9 17 430k 白井寿
8(降着) 3 5 ガレオン 牡4 57.0k 杉浦 2:0.3 アタマ 07-07-04-02 35.3 9 484k 二本柳
ラップ 12.4-11.2-12.0-12.6-12.3-12.1-12.1-11.9-11.8-11.8
  12.4-23.6-35.6-48.2-60.5-72.6-84.7-96.6-108.4-120.2 (35.6-35.5)



再現実況
実況;堺正幸
解説:大川慶次郎


 
堺「2コーナーから4コーナーへかけての桜並木が、まだその名残を少し留めております中山競馬場。
   晴れ、良馬場の中で、第53回皐月賞を迎えました。
   ごらんの18頭。関西馬14頭、関東馬4頭。
   圧倒的関西場優勢の中で、今年も皐月賞レースが行われます。
   実況席の解説は、大川慶次郎さんです。大川さんよろしくお願いします」


大川「はい」

 堺「え〜、ウイニングチケット、そしてビワハヤヒデ、2強の対決と言われております今年の皐月賞ですが。
   この2強については大川さん、どのような評価をしているんでしょうか」

大川「出来としては、両頭ともほとんど満点に近いという風に思っていいでしょうねえ。
   あとは競馬の流れですね。これだけの多頭数ですからね。
   え〜、逃げて勝ったミホノブルボンのような馬の方が、ウイニングチケットよりもなんか安心感が持てるんですけどね。
   ウイニングチケットの場合は後方から行きますからねえ」

 
堺「そうですねえ」

大川「どこで馬群をさばいて来るんだろうか、外を周らなきゃならないしということを思ったりするとですね、
   ちょっと怖いものを感じるんですが、
   でもこの2000mは、逃げ馬が逃げ切るというのはブルボンのような強い馬じゃないと無理なんじゃないですかねえ」

 堺「ああ、そうですかあ」

大川「やはり、高位から行けるビワハヤヒデが先着するか、ミスターシービーのように長く良い脚を使うウイニングが
   この前のように差し切るか。その中に入る馬としては、ナリタタイシンとかガレオンとか、こんなところがどんな競馬を
   するかですね」

 堺「なるほど」


大川「あと1番のシクレノンシェリフね。これがキャリアが浅いけども、やはり怖いところがありますね」

 堺「そうですかあ。
   さあスターターがスタート台に上がりました。GTのファンファーレがこだまします中山競馬場です」


 堺「さあ、スタート地点には青島アナウンサーが待機しています。
   スタート前の各馬、そしてジョッキーの表情を伝えてください」

青島「はい、アンバーライオンをまず最初に入れました。
   ちょっとてこずったようですけれども、ゲートの中では素直ですね。
   そして、まずウイニングチケット柴田政人騎手、集合の合図が掛かってからキュッと口をへの字に結んでこちらに
   やってきましたが、その後表情に変化は見られず、色の濃いゴーグルをかけました。
   岡部騎手は初めから色の濃いゴーグルをしています。
   両馬共落ち着いていますね。特に枠入りを嫌う馬はいないようです」

 堺「さあ大川さん、簡単に展開を予想して頂きたいんですが」

大川「まともなスタートだったらアンバーライオンが行くんじゃないでしょうかねえ。
   そして、ドージマムテキとラガーチャンピオン。
   インターマイウェイは、今日は抑えるんじゃないかと思うんですがねえ」

 
堺「そうですか。さあ、あと青島さん、ビワハヤヒデだけですか?」

青島「ビワハヤヒデを残すのみです。落ち着いたもんです」


 堺「さあ17頭は既に枠の中。大外18番、ビワハヤヒデ岡部がゆっくりと今ゲートに収まりました。
   さあ大勢完了しました」

 堺「ゲート開いた。スタートを切りました、第53回皐月賞。
   正面スタンド前先行争い。さあペースを作るのはどの馬か。
   先頭は黄色い帽子、マイネルリマークが出ようとしております。
   そしてウチの方からは赤い帽子アンバーライオンであります。
   さらに、シクレノンシェリフ、ツジユートピアン。
   白い帽子も行っている。
   さあビワハヤヒデは中団。そしてウイニングチケットは後方から6番手。
   手綱をがっしりと抑えております柴田政人であります。
   第1コーナーをカーブして行く18頭であります。

   さあ、先頭はツジユートピアンが僅かに立っているか
   ここで交わしてアンバーライオンが立ちました、1馬身半くらいのリード。
   そして、ビワハヤヒデは現在5番手。
   ウイニングチケットは、後方から6番手で1コーナーから2コーナーに向かおうとしております

   さあ向こう正面に入りました。
   先頭はアンバーライオンが立っています。そして2番手ツジユートピアン。
   その後ろから、マイネルリマークが行っています。外目を突きましてオースミポイント。
   ゼッケン1番シクレノンシェリフ。そのアウトコース18番、ビワハヤヒデ行っています。
   さらに赤い帽子、5番のガレオンが続きます。
   ドージマムテキ。外目をつきましてはオレンジの帽子ステージチャンプ。
   間を割って入ったチアズエンデバー。
   さらに11番のペガサスの向こう側、黒い帽子ウイニングチケット。
   インコース3番のマルチマックス。さらに、16番のラガーチャンピオン。
   
   こういった隊形で、早くも3コーナーに差し掛かります。
   先頭は、依然としてアンバーライオンが立っている。
   さあ、ビワハヤヒデはまだ5番手。
   ウイニングチケットは、後方から中団までやや仕掛けてまいりました。
   ウイニングチケット早くも中団まで位置してきました。

   さあ第4コーナーまもなく差しかかるところ。
   アンバーライオンが依然として先頭であります。
   ビワハヤヒデは現在3番手まで上がってきた!
   その直後にウイニング! ビワハヤヒデのアウトコースにウイニング!!
   そのちょっと前にマイネルリマークがいる!
   さあ、2強の争いになるのか!!
   直線コースを向いた! 直線コースを向いた!
   アンバーライオン先頭! アンバーライオン先頭!
   外の方からウイニング来た! ビワハヤヒデとウイニング!

   200を切りました!
   ビワハヤヒデとウイニングチケット!
   アンバーライオン! 内を突きましてシクレノンシェリフ!
   白い帽子が!! ビワハヤヒデ!! ウイニングチケット!
   外から一気にナリタタイシンがやって来た!! ナリタタイシンがやって来た!!
   ナリタタイシンが差し切ったあ!!

   ナリタタイシン!! 武豊がどうやら差し切りました!
   凄い脚!! 桜花賞に続いて、皐月賞も制した!

   武豊!! 武マジックが出ました!!
   しかしこのレース審議!
   審議の青いランプが点っています!
   勝ち時計が2分0秒2! 

 堺「2強の争いに、大外から一気、14番ナリタタイシンが一気に伸びてまいりました。
   粘るビワハヤヒデを、大川さんどうですか、差し切ったように見えたんですがねえ」

大川「ええ、ナリタタイシンだったですね。2着がビワハヤヒデ、3着がガレオン。4着がシクレノンシェリフですか」

 堺「しかし、まあ先週の桜花賞とは違ってですね、大川さん、ま、今回の武ナリタタイシンは非常に気分的にもですね、
   楽にレースに臨めるというようなことを言ってたんですがねえ」




 堺「ということで、ドージマムテキ、そして最後の直線走路でステージチャンプの進路が狭くなったことについて、
   これから審議を行うということなんですが、
直線は大川さん、結構混み入りましたよねえ。

大川「そうですねえ。こういう競馬ですから混み入りますが、え〜今画面では、ビワハヤヒデとウイニングの勝負かと
   思われるようになった所なんですが、ナリタタイシンは調度その真後ろにいて外に出して来たんですから、
   私は関係ないと思いますけどねえ」

 堺「そうですか、しかし、本当に素晴らしい切れる脚。武豊が今1周してファンの声援、拍手を浴びながら引き上げて
   まいりました。
これ、審議はちょっと大川さんどうしょうかねえ、結果が出るまで長引きそうですかねえ」

大川「え〜、途中でね。先に来た馬に関係がなければ先に決めましてね。
   とりあえず後の方は、もういっぺんパトロールを見てからということになるんじゃないでしょうかねえ」

 堺「1番人気に推されたウイニングチケット、敗れました。
   そして2番人気に推されたビワハヤヒデ、ゴール前捕まりました。
   1着でゴール板を駆け抜けたのは、ゴール前素晴らしい切れ味を見せましたナリタタイシン、武豊です」


勝利騎手インタビュー
アナ「どうもおめでとうございます」

 武「ありがとうございました」

アナ「いや〜、2週連続のクラシック制覇です」

 武「いやあ、もう嬉しいですね」

アナ「レース前のコメントで、折り合いだけに気を使ってというこおありましたが、道中どうだったんでしょうか?」

 
武「そうですね。もう出来るだけ我慢して、馬を気分良く走らせようと思って、それに専念してうまくいきましたね」

アナ「ビワハヤヒデ、そしてウイニングチケットの位置は見えてましたか?」

 武「ええ、一応見えてましたけど、まああまり気を使わずにね、マイペースで行こうと思って」


アナ「こうなると来週も天皇賞で、GT3週連続」

 武「そうですね、そうなると一番いいですね」

アナ「そしてダービーに向けて一言お願いします」

 武「ええ、この馬は府中でね、直線の長い府中でもっと良い所があると思うんでね、楽しみです」