+++ 大千秋楽 梅田コマ劇場(2005年1月18日) +++

怒濤の『SHIROH』大千秋楽レポート

観劇直後に書いたものなので、かなり興奮気味ですが、あえて修正せずに掲載します。お許しを。
では、張り切って行きます♪

大阪初日に続きまたしても決行してしまいました大阪遠征。
結果、行って本当に良かった!おかげで終演してしまった今も、寂しさに襲われずに済んでいます。おもちゃ箱をひっくり返したみたいにお楽しみ満載で、楽しくて楽しくてしかたない千秋楽でした!!出演者の皆さんは熱演&熱唱の上、アドリブはかなり暴走気味。最終日とあって、声がかすれ気味の方が多い中、中川くんだけが全く変わらぬ美声を聴かせてくれたのはびっくりです。アッキーはどんな喉をしているのでしょうか!?あれだけ熱唱しても声が涸れないとは!上川さんも、涸れてるという程ではないにしろ、ちょっと声が割れ気味でした。
客席のノリは非常に良く(今日はお笑いを見に来たんだっけ?と危うく勘違いするところだった)、ネタが披露される度に、大爆笑と拍手の嵐。あんまり面白すぎて、この日は笑いすぎで涙が出ました。おかげでシリアスな場面なのに、またアドリブが出るのでは?とヒヤヒヤ。なかなか気持ちを切り替えるのが難しかったです。熱演の割にラストであまり悲しくなかったのは、きっとこのせいではないかと。(橋本)じゅん&(植本)潤コンビは大暴走、受難の上川さんはキレまくりでした、色々な意味で(笑)。

では詳細レポート行きます♪
【小ネタ&アドリブ集】 ※()内は客席の反応です。
■ミサのシーン 
甚兵衛「私は神の子ではない!でもミュージカルは好きだと言ったそうじゃな!(爆笑)」四郎、云っていないと否定するように手と頭を振る。
(中略)
甚兵衛♪でもじゃない、でもはいらない、でもSTOP♪のあと四郎の唇に当てた人差し指をそのまま四郎の鼻の穴に突っ込む!という暴挙(爆笑)潤ちゃん、そこまでやるか!
四郎、思わずうっという表情で顔を押さえる
(中略)
甚兵衛「この間、隣村の若い嫁ッ子の会で"一緒に畑を耕したい男"第一位に選ばれたそうじゃ」
嫁ッ子たち「耕しましょう〜」と四郎様に擦り寄り四郎の服の裾を寄ってたかってめくる。
四郎様「めくるなっ!」
(中略)
甚兵衛「四郎、これだけは覚えておけ!わしの名前は益田甚兵衛、次の出番は52分後じゃ!(爆笑)」
四郎、指を折りながら思わず数を数える(大爆笑)
四郎「違うんだ!」(大爆笑)←これはアドリブでも何でもない真面目なセリフなのですが、上記のジェスチャーとの絡みでまたもや大爆笑となってしまう。
■十兵衛登場のシーン
サングラスをして座頭市のまねをしながら登場する十兵衛に客席から喝采。その拍手を盛り上げ三拍子で手締めをした後、十兵衛「これが噂に聞く益田四郎時貞一家か!」(爆笑)この後、いつもの有明海、ワカメちゃん、サザエさんネタを延々披露した後「どうだわかったか!」
四郎「自己紹介が長すぎて何云ってんだかわかんないよっ!」会場拍手の嵐
(中略)
十兵衛、主水の部下、キリシタン大名達を次々に斬殺した後で、「ああーっ、誰だこんなことをしたのは!」
四郎、主水を含む全員で「あんたや!(と十兵衛を指さす)」(爆笑)
■闇市で十兵衛がお蜜を人質に取り逃げ去るシーン
お蜜「あれ〜っ(と十兵衛をこづく)」
十兵衛「四郎、助けてぇ〜!」(爆笑)
■寿庵と出会うシーン
四郎「あなたのようなキレイな方〜(略)」
寿庵「本気にしますよ」
四郎「冗談です」
小左衛門「さむっ」
四郎「(小左衛門に向かって)うっせーっ!」と渇(爆笑)
(中略)
四郎と寿庵を残して部屋の奥に下がろうとする小左衛門「さあ、行きましょう、助さん、角さん」(笑)
■牢獄にて
甚兵衛「ここはお笑いの方同士で」お福とともに去りながら「我々は再演の会場を探しにまいりましょう」(会場拍手喝采)
主水「おまえら、再演に出られると思っておるのかーっ!」(爆笑)
■原城にて
マツ「大変よ!甚兵衛さんがこれからはミュージカル俳優でやっていくって!(爆笑)止めた方がいいよね?」(爆笑)
■伊豆守としげちゃんのシーン
伊豆守「今度いつ会えるかわからねえから、もうちょっとしゃべっていけよ」
しげちゃん、無視してさっさと退場(爆笑)
十兵衛「殿、かなわぬ思いもございます。(爆笑)あんなアリナミンを飲んでも殿とアドリブする勇気のない男のことは放っておきましょう。そんなんで1月30日のシアタードラマシティは大丈夫なのかっ!」(爆笑)この後、しげちゃん役の吉野圭吾さんは1/30よりコマ劇場のお隣のシアタードラマシティでの「WINTER ROSE」出演が決まっています。
本当は他にもたくさんあった気がするのですが、覚え切れませんでした。と云うか、カーテンコールの興奮ですっかり頭から消えてしまいました〜(爆)。伊豆守の江守さんも、珍しくこの日ばかりは名残惜しそうにご自分からアドリブ仕掛けてました、いろいろな方に。

お次はカーテンコール編です♪
【カーテンコール編】
■1回目■
役者が少人数づつ出てきて礼。最後は全員揃って三方へ礼。通常のカーテンコール
■2回目■
全員でいつものように「光を我らに」を熱唱。いつもと違ったところは、曲の途中で階段の一番上に並んだ二人のSHIROHが、せーの、という感じで一緒にジャンプして空中で身体をぶつけ合った瞬間に、パーーーンと音がして客席に銀の紙吹雪が舞い散りました!さらに曲の途中で上川さんはギタリストの方(たぶん岡崎さんではないかと)からギターを渡され、ラストまで演奏してました。あの衣装にギターですから、これがもうえらくカッコイイ!途中でアッキーがやってきて上川さんの背中に寄りかかって歌ってました!!絵になる〜、衣装も衣装なのでどこかのバンドのようです。今日はロックコンサートだったか!と勘違いしてしまいそうなシーンでした。お願い、誰かこの瞬間を撮ってどこかに載せてー!と私の心の声は叫んでおりました(笑)。いないよね〜、こんな日に取材は。
■3回目■
全員でカーテンコール。新感線恒例の煎餅捲きが行われました。大阪はお煎餅なのでしょうか??千秋楽は行ったことがないので知りませんでしたが。上川さん「SHIROHという文字が入っていて何げにプレミアです!お正月明けて間もないですし、成人式も終わりました。皆さん大人なんですからあまりあさましいマネはやめましょう(大爆笑)ここで醜態をさらさないように(爆笑)。持っている人は他の人に分けて上げる寛大さを持ちましょう(爆笑)」と云った後、平和にお煎餅捲きが行われました。お煎餅では投げても後ろに届かないため、1階の後ろの席、2階・3階席には役者さん達が捲きにきてくれました。おかげで私もGET。ちなみに小左衛門様に手渡しで頂きました。その後、中川くんにぼそっと「かんでますよ」と指摘され、上川さん「うるさいっ!順番を間違えただけだ!」(大爆笑)
(中略)
上川さん「皆さん、またどこかでお会いしましょう!」
■4回目■
しげちゃんがバイクで登場「待たせたねー!」(拍手喝采)
金の紙テープが弾け飛び「板倉重昌A Go Go!」を熱唱。だがしかし、最後はまたしても銃弾を浴びて倒れる(爆笑)。しげちゃんはこの日、2度死にました。合掌。
■5回目■
アッキー登場。他の出演者も適当に舞台に登場し、すっかりコンサートを楽しんでいる様子。上川さんは登場せず。アッキー「神の王国をつくれ」を熱唱。カーテンコールという場所がら、「ラスト・ジャッジメント 皆殺しだ!」のセリフはありませんでした。
■6回目■
アッキー登場。残る出演者もほぼ全員舞台に登場。「握った拳に神は宿る」を熱唱。杏子さんとアッキーは途中から客席に降りてしまい、アッキーは観客にマイクを向けて(この時はハンドマイク)一緒に歌わせました。大塚ちひろちゃんも客席に降りていたらしいのですが、私の位置から見えず気づきませんでした。確かこの曲で銀の紙テープがパーーーーンと飛び散りました。
■7回目■
上川さん&中川くん登場。上川さん、自分のマイクのカバー部分(スポンジの部分)をはずして客席に投げました。やっぱり今日はお芝居ではなくてコンサートだったのでは?上川さん、ロックスターになり切ってました、ギターを持ってしまったせい?
■8回目■
上川さん&中川くん登場。アッキー、今日は上川さんに向かって思いっきり投げkiss!頬を押さえた上川さんは両手で上着の裾を持ち上げひらっと跳んで一回転し、そのまま逃げ去る。唖然として後を追うアッキー。上川さんがいつ投げkissするか話題になっていましたが(千秋楽にはするのでは?という大方の予想でしたが)結局、最後までナシ。アッキーのkissを嬉しそうにお持ち帰りになりました。
■9回目■
上川さん&中川くん登場。2人だけのカーテンコール。
■10回目■
上川さん&中川くん登場。上川さん笑顔で「これ以上、何をしろって云うんですかっ!もういい加減に帰りなさいっ!」のセリフが終わり引っ込むと、観客も満足して(?)拍手をやめ、延々続くと思われたカーテンコールはようやく終了しました。これはキャラメルボックスでのお決まりのセリフなんですってね。上川さんもそれだけリラックスして楽しんでいたということでしょうか。合計10回!開演が13:00、カーテンコールが終わったのが17:15頃、アンケートを書いて出てきたら17:30を回ってました!すごい4時間半も経ってます〜。でもあっという間でした。
ところで、煎餅捲きの時の訓示といい、上川さんは教職に向いていると思ったのは私だけではないはず。
余談ですが、実はひとつ気になることがあります。すべて終演した後、ステージの上に、タイトルバックで使われたスクリーンが降りてきて、「SHIROH」のロゴと十字架が映し出され、その上に"SHROH is destined for resurrection"の文字が映し出されました。これってすでに再演が決まったということなのでしょうか?少なくとも他の公演日には見かけなかったので、「SHIROH」の演出の一部とは思えず、またお芝居のアドリブの中にも"再演"の言葉も出たことから、再演話が既に出ているのではないかと推測しています。だったら嬉しいなあ。とっても気になるメッセージでした。

こんな感じで大興奮のうちに終演したので、終わった後はもう観られないのが寂しくて意気消沈してしまうかと思われましたが、ラストがとってもHAPPYだったせいか、すっかり満足。寂しさがないのが不思議な位です。完全燃焼って感じですか、私。次の日は一日、仕事をしていても、つい思い出して顔がにやけてしまい、困りました。

気づいてみれば、結局6回も観てしまいました。でも今回はリピーターが非常に多かったようですし、上川さんは無論のこと、中川くんにすっかり魅せられてしまった方も多かったようです。新感線から上川さんと中川クンに流れるファンが多いことでしょう。できればまたコンビ(?)で観たいです!2人のSHIROHの間には愛が芽生えたようですし(笑)。楽前のカーテンコールでもアッキーが上川さんに投げkissをしたそうですが、上川さんはそれを両手でしっかり受け止め左胸にしまって去ったそうです。いやー、新感線の千秋楽はクセになりそうで困ります。ロックコンサートのアンコールのようなノリのカーテンコールだったから、「SHIROH」は特別楽しかったんだと思うんですけどね。
♪天の御子よ、どこにー♪ではなく、♪2人のSHIROHよ、どこにー♪という心境の私です。はらいそで、もとい、再演会場でまたお会いしましょう!

最後まで長文におつきあいいただき、ありがとうございました☆