黄飛鴻系列之　一代宗師

Martial　Art　Master　Wong　Fai　Hung

ストーリー

　　年若い黄飛鴻は、武道家の父の心配をよそに賭け事や喧嘩に明け暮れる気楽な毎日を送っていた。しかし、父が病に倒れ、あっけなく死んでしまうとともに、黄飛鴻の周囲には阿片がらみの陰謀が渦巻き始める。さらには、かつて父・黄麒英に破門されたことを恨む日本人武術家・京都十兵衛が黄飛鴻に挑戦してくる・・・・。

四方山話

　黄飛鴻を演じるのは、ワンチャイ４では悪役をつとめていた錢嘉樂。この映画は、まとめてしまうと、いいとこのボンボン（＝黄飛鴻）がいろいろあって成長するという、よくある話と言えなくもないのだが、錢嘉樂は溌剌としてなかなかいい感じ。もっとも、特に史実に基づいてはおらず、単なる商業的理由から「黄飛鴻系列之」と言いたいがために主人公を黄飛鴻にしただけ？無影脚こそ出てこないが、黄飛鴻と言えば欠かせない「傘」はちゃんと使っている。

　　黄飛鴻に挑戦してくる日本の武芸家・京都十兵衛（なんちゅう名前か・・）を演じるは「霊幻道士」の道士様こと林正英！林正英は錢嘉樂と同じく洪金寳とのつながりが強く、この二人は錢嘉樂が大火傷した「イースタン・コンドル」をはじめ、共演作が多い。
　　徐克映画にも結構出ていて、錢嘉樂は前述の通りワンチャイ４に出ているほか、「スウォーズマン２」では猿飛佐助を演じているし、林正英は「ロボフォース　鉄甲無敵マリア」「スウォーズマン」が印象に残る。